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夏ドラマはラブコメと医療系の一騎打ち。テレビマンが本当に見たい作品とは

演技派・二階堂ふみがラブコメで初主演!

プロミスシンデレラ

TBSホームページより

 また、A氏は演技派女優として頭角を現す二階堂ふみが初主演するドラマにも注目している。 「もう一作は、人気女優の二階堂ふみさん主演の『プロミス・シンデレラ』(TBS系、火曜午後10時~)。同作は二階堂さん演じるアラサーバツイチの早梅が、金持ちイケメン男子高校生と出会い、借金返済のためにゲームに参加することになるラブコメディ。  これまで映画女優のイメージが強かった二階堂さんですが、連続テレビ小説『エール』(2020年)での熱演と評価をきっかけにドラマにも意欲的になっているそうです。  若手きっての多彩な演技力を“胸キュン”ドラマの多い同枠でいかに発揮するのかが、今後テレビドラマでの躍進のカギになるかなと思います。脇を固める眞栄田郷敦さんと岩田剛典さんが演じる真逆の性格をしたイケメン兄弟にも注目ですね」  目の肥えた女性視聴者にどれだけ新しいキュンキュン要素を見せられるのかも重要になってくると、A氏は二階堂やその脇を固める俳優陣の演技力に注目しているという。

コメディエンヌ・小芝風花と中島健人の『彼女はキレイだった』

 続いて、ドラマ制作会社の30代女性プロデューサー・B氏にもおススメ作を聞いた。 「今作はラブコメディがズラリと並んでいてどれも期待しているのですが、小芝風花さんと中島健人(Sexy Zone)さんによる『彼女はキレイだった』(フジテレビ系、火曜午後9時~)が最注目。  同作は、優等生から無職になった小芝風花演じる愛と見た目の冴えない少年からイケメンエリートになった中島健人さん演じる宗介の幼なじみ2人のすれ違いを描くラブコメディ。ベースとなった韓国ドラマも面白かったですし、脚本は『わたし、定時で帰ります』(TBS系)や朝ドラ『エール』といった女性主役のストーリーに定評のある清水友佳子さんが担当。  王道のストーリーに日本らしいエッセンスを加えた満足度の高いドラマになると思います。ここ数年、雑誌編集部のドラマが続いていたので、舞台となる職場がファッション雑誌の編集部という点が唯一気がかりかな」  唯一の気がかりとなっているのが、設定となるファッション雑誌編集部とは……。なんとも一般視聴者が思いも寄らぬところにプロは注目してるものである。
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『おっさんずラブ』の脚本家の新作
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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