コスプレイヤーたちの間で『原神』は最近特に人気があるようで、りりおんさん（Twitter：@MaLu_coLu）も「『原神』の凝光というキャラのコスプレをしたい」と話す。 「『原神』って男性も女性もキャラクターがたくさんいるので、『全キャラクターが集合』みたいな夢のような場面もあり得たと思っています。そのメンバーの1人にもしなれたらすごく幸せだっただろうなと……。あと、『ぴちぴちピッチ』の宝生波音のコスプレもしたかったですね。『ぴちぴちピッチ』は今夏からまた連載が始まり、タイムリーな作品でもあったので。もしコミケが開催されていたら、タイミング的にもよかったのになと思います」 　以前からイベントや撮影の準備のために宅コスはしていたそうだが、多くのコスプレイヤーと同じく、りりおんさんもコロナ禍で宅コスの機会が増えたと語る。 「ポーズのバリエーションなどが限られるため、普通の自撮りがやや退屈になってきてしまい、スマホ用の三脚や照明用の大きなリングライト、背景の布などを買って、“簡易宅コススタジオ”みたいなスペースを部屋の中に設けました」 　とはいえ、宅コスでは構図や色味の塩梅などに限界も感じているようだ。 「やはり“オタクの祭典”ならではの楽しさや、コミケだからこそできることは確実にありますね。コスプレイヤーをはじめ、同じ作品が好きな人たちが集まる空間ってとても素敵だと思いますし、“憧れのキャラになれる”というコスプレの醍醐味を、また多くの人が集まるコミケで味わいたいです」 　今しばらくは感染予防などに努めながら、再び集まれる日を楽しみに待ちたい。 ＜取材・文／伊藤綾＞1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X（旧Twitter）：@tsuitachiii