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中田翔の移籍はどう影響する?プロ野球、秋の最新戦力図はこうなる

 先日、暴力事件で出場停止中であった中田翔が巨人へ無償トレードされ、プロ野球ファンを驚かせた。今回の件では様々な意見があるところではあるが、セ・リーグ他球団ファンからすれば日本ハムの主砲をカンタンに獲得できたわけで、騒動云々を置いておいても脅威であると感じる人も多いだろう。
中田翔移籍

球界に大きな衝撃を与えた中田翔の移籍。しかし、純粋な戦力補強として考えた場合は果たしてどう評価できるのか……(写真は8月21日朝日新聞)

 今年はコロナの影響でトレード期限が1ヶ月延長され8月31日までとなっている。今後、トレードや育成選手の支配下登録の可能性はさすがに薄いだろうが、駆け込み的に行われた補強などで各チームの戦力はどうなったかをまとめてみた。

積極的に動いた巨人と阪神。中日も育成昇格とトレードを敢行

巨人  まずは巨人だが先日の中田翔獲得後、テームズ退団によって支配下選手数は68人と残枠が2人。基本的には緊急補強や育成選手の昇格分としてのラストワンではある。 6月24日スモーク退団(支配下68人) 6月28日直江大輔を育成から支配下へ(支配下69人) 7月4日炭谷銀仁朗の金銭トレード放出(支配下68人) 8月20日中田翔の無償トレード獲得(支配下69人) 8月23日テームズ退団(支配下68人)  この流れを見る限りでは非常に調整が悩ましい。来年獲得するドラフト戦略を考えてもオフシーズンに自由契約選手を多めに出さねばならず、入れ替えを数多く実施し、枠は2枠空いているが実質天井を突いている状態で、駆け込みの可能性は数字上低そうであるが、一応テームズ退団で空いた枠への支配下昇格は一考か。 阪神  阪神も支配下枠は69人で残りは1枠。すでに育成から1人昇格、金銭トレード2回と交換トレード2回を今シーズンで実施しており、あり得るとしても放出の金銭か交換トレードだろう。優勝争いをしている中で最後のひと押しをするかどうか。巨人同様、ほぼ埋めきっている支配下枠はオフシーズンの人数調整を難しくするので難しいところだ。 中日  中日の支配下枠は68人で残り2枠。育成枠から2人と昇格と1人とトレードを成立させており、今シーズンは積極的に動いているほうである。だが、7月中旬からゲーム差が離されている現状でもう1手打つ枠の余裕はないわけではないのだが、獲得すればシーズンオフの編成が難しくなることを考えると、来季を見据えて人数調整が難しくなる補強を避けるか、なんとか3位のCS圏内を目指すために補強するかの判断は難しいところだ。

横浜は宮國を昇格。動きのない広島、ヤクルト

横浜  横浜の支配下枠は68人と2枠の空きがある。しかし、開幕時10人いた育成枠からすでに3人を昇格させており、なおかつ残る7人のうち4人が外国人選手である。トレードも1件交換で実施しており、意欲はあるのだが基本的に全て投手の補強だ。チーム防御率などを考えれば当然の判断だろう。投手の獲得を他球団から得るのは難しそうな時期で、できれば育成からもう1人戦力となればといったところ、候補であった宮國椋丞が先日支配下登録された。残り数日でさらなる投手補強か昇格があるか見どころだ。 広島  広島の支配下枠は69人と空きは1枠。今シーズン開幕してからの異動はなく、枠もギリギリ付近のため補強の可能性はかなり薄そうだ。 ヤクルト  ヤクルトの支配下枠は67人で空きは3枠。今シーズンは広島同様に開幕してからの異動はない。今年の延長なしルールの恩恵を一番受けている球団ともいえるのは、例年選手が足りなくなり、育成の場である2軍が回らなくなる現象が起きていたのだが、今年は延長なしによるイニング数の減少で台所事情は思ったよりも苦しくない。ただ、枠は空いているので優勝争いのために補強する気があれば可能ではあるのだが、どうか。
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動きが低調なパ・リーグ
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