Zoffのメガネ、トレンドは韓国風。コロナ禍で消費者志向に変化アリ
かつては近視矯正のために身につけていたメガネも、今ではファッションの一部として認識されている。機能性以外にもデザインがおしゃれだったり、カラーバリエーションが豊富だったりと、ファッションコーデに合わせてメガネを選ぶ時代になったわけだ。
そんななか、一口にメガネと言ってもさまざまな種類が存在しているため、メガネを選ぶ際は「どんなタイプのものが自分に似合うのか」を理解しておく必要があるだろう。
また、コロナ禍でテレワークが定着、外出する際も飛沫を気にする人が増えるなど、人々のライフスタイルが激変するなかで、メガネのニーズも変わりつつある。
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早川さんは小学校の頃からメガネをかけていたそうだが、「見た目のコンプレックスを感じていた」と当時を振り返る。
「メガネをかけているだけで、“ガリ勉”というか真面目な印象を持たれていました。顔の印象を決めるメガネだからこそ、自分に合うものはないかと模索していましたね」
他方、SPA方式(商品企画から生産、販売まで一社が行うビジネスモデル)のメガネが市場に出回るようになったことで、「ファッションに合わせて気軽に選べるようになった」と続ける。
「何万円もするメガネは手が届かなかったのですが、Zoffをはじめとするフレームがレンズ込みの価格で、5000円から購入できるSPAのメガネは、学生でも手に取りやすい価格帯でした。なので、いろんなタイプのメガネを購入し、ファッションやTPOなど用途に合わせてメガネを使うようになったんです。
やはりSPA方式で製造されるメガネブランド(メーカー)の出現は業界に改革をもたらしたと思います。そこで、ファッションにも容易にメガネを取り入れやすくなったのだと思います」
若者に人気のファッション雑誌に取り上げられたり、人気モデルや芸能人の広告起用によって、メガネは世の中に浸透していった。
今では、Tシャツを着替えるかのように、シーンに合わせてメガネをかけ替えるのが一般化し、複数持ちする人も多い。
そんなメガネは現在、非常に多くの種類が世に出回っている。
男性に定番人気の四角いスタンダードなフレームから、クラシカルな雰囲気のラウンドフレーム(丸型)、最近ではレンズの着脱で1本でサングラスにもメガネにもなる2WAYタイプのものなど、実にデザインや機能も多様化していると言えよう。
「近年の流行は、ファッションと近しいものがありますね。昨年、渋谷に韓国の人気セレクトショップがオープンして話題になりましたが、メガネも韓国トレンドを意識したメタルフレームや丸メガネを、ファッションコーデの一部として選ぶ傾向にあります。また、私がつけているクリアフレームも人気が高まっています。変に主張しすぎず、でも『掛けるだけでトレンド顔や旬な顔になれる』のが人気の要因です」
今回はメガネブランドの「Zoff」にて商品企画を担当する早川大地さんに、コロナ禍での市場の変化や、自分に似合うメガネを選ぶコツを聞いた。
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SPAメガネの台頭でファッションにも取り入れやすくなった
直近は“韓国風”を意識したメガネがトレンド
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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