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マウンティングの新トレンド「書籍マウント」の正体…有名女優も実は愛用

(3)原稿執筆マウント(難易度:★★★★★)

執筆 最後に、上級編として「原稿執筆マウント」を紹介させていただきます。  これは本を「読む立場」ではなく、「書く立場」にならないと不可能なマウントであり、一部の特権的なエリートにのみ許されたマウンティングであるという点で、非常に高度であるといえます。  以下に原稿執筆マウントの具体例を示します。 「ふう、3連休で原稿を進めないと……編集者さんに怒られちゃうよ……」 「原稿を書くためにホテルにこもったのに、ホテルがおしゃれすぎて執筆に集中できない……どうしよう……」 「週末で集中的に原稿を書き上げないといけないのに、子供に邪魔されてなかなか筆が進まない。参ったな……」  その他、謝辞で自分を支えてくれた人々に対してやたらと感謝を述べる著者がいますが、あの箇所に若干のマウント感を感じるのは私だけでしょうか。

「書籍マウント」を使いこなして「1億総マウント時代」を生き抜く

 上記を参考に、「読書家マウント」から始めて、「本棚マウント」をマスターし、「原稿執筆マウント」を展開できれば、あなたは「1億総マウント時代」に相応しい輝かしいキャリアの土台を築くことができるでしょう。
 注意すべきは、原稿執筆後に書籍が売れてベストセラーになった場合です。著者が現役の経営者の場合、書籍が売れすぎてしまうと、出版依頼が相次ぎ、本業よりも書籍執筆に一生懸命になってしまうケースが見られます。こうなると、本業の業績が悪化してしまい、逆に中長期的なマウントが取れなくなってしまいがちです。  マウントフルな人生を設計する上で何よりも大切なことは、「常に自分自身のマウント欲求に自覚的であること」「短期的なマウントではなく中長期的なマウントを優先すること」です。  私自身、宇宙船マウンティング地球号の乗組員の一人として、肝に銘じていきたいと考えています。
「人間のあらゆる行動はマウンティング欲求によって支配されている」「マウンティングを制する者は人生を制する」を信条に、世の中に存在する様々なマウンティング事例を収集・分析し、情報発信を行う。ツイッターアカウント@mountingpolice
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