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セクハラ・パワハラは「部下への愛だ」…ブラック上司たちの身勝手な言い分

 連日のニュースではセクハラパワハラを聞かない日はなく、もはや嫌気が差してしまうほどだ。またもや在京テレビ局や大手新聞社でセクハラ疑惑が発生、体操などのスポーツ界においてもパワハラが報じられている。

 私たちの身近に潜むセクハラやパワハラ問題……。企業において、加害者は上司であることがほとんどだが、やった側の言い分とはどのようなものだろうか。

ブラック上司

※画像はイメージです(以下同)

年齢差がある中、“共通の話題”と思って…


 東京のIT企業に勤める山下育弘さん(仮名・40代)は昨年、部下の女性へのセクハラによって会社から厳重処分を受けた。

「コミュニケーションのつもりでした。年齢の違う男女の共通の話題と言われてもわからない。面白くてざっくばらんに語れることと言えば……やっぱり、性の話になるでしょう。最初は『彼氏いるの?』から始まって、『最近いつしたの?』とか。部下(の女性)も答えるからエスカレートしちゃって……。酒の席だから許されると思ったのですが」

 コミュニケーションのために「よかれ」と思ってやったことが裏目に出たと嘆くが、今も「あれくらいで」と不満気だ。この感覚こそが「自分と他者」を軽々しく同一視していることの証左であるが、当人はまったく気が付いていない模様。

 そもそも上司と部下という関係である以上、上司のセクハラ発言を部下は受け入れざるを得ない場合が多く、パワハラ的要素もはらんでいるのだが……。

部下の気持ちを勝手に解釈


 お次は部下の女性と酒を飲み、泥酔した女性をホテルに誘ってコトを致し、後から訴えられたというパターン。一般的には「準強姦」、最近では「準強制性交」とも言われるが、やった本人の罪の自覚は薄い。

「部下の相談を聞きながら飲んでいたら終電を逃したので。ホテルに送り、部下をベッドに寝かせて自分はソファで横になっていたのですが、よくよく考えれば、部下は私に心を開いているとさえ思えました。そうじゃないと、私の前で泥酔はしない。そう思ううちに部下のベッドに入り体を触ってしまったのですが、抵抗もされないし、やはり受け入れられたと思ってました」

 大手電機メーカーに勤める男性(40代)も、泥酔した部下の態度を勝手に「自分が受け入れられた」と解釈し、抵抗ができない状態であるにもかからず、部下を凌辱したのだ。女性は後日、会社に訴え出た。男性は人事部付けとなり懲戒処分を受けた。出世コースからも完全に外れたと溜息をつく。

「嫌なら来るなって話。多少その気がないと2人きりで飲みにもいかないはずだし、俺の前でつぶれるなと」

 この男性には、自身が女性の上司である、という自覚があまりにもなさすぎる。そもそも上司に誘われた飲み会であれば、その上司が多少嫌いでも、部下は参加せざるを得ない場合が多い。そして、上司の前で部下が酔いつぶれることが、部下からの性的なメッセージであるはずもない。部下は上司を信頼しているからこそ、飲み潰れている可能性だってある。

 そんな気持ちを「性的なもの」と解釈する短絡さには、開いた口が塞がらないというもの。

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パワハラ発言も部下への「愛だ」

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