大手オークション・フリマサイトでは着衣済みの下着や未洗濯の衣服の販売は禁止されており、運営の目に付くと出品の取り消しが行われるが、運営のチェックを上手くすり抜けてブルセラ行為が行われている。 　昔からブルセラショップに下着や制服を販売してしまう女性は少なからずいたが、基本的にそれらのショップは大々的な宣伝もしておらず、目立たない所に存在するため、販売しに行くこと自体が厳しいと言った面もあった。 　しかし、現在ではオークション・フリマで匿名発送が使えるという事もあり、誰もが気軽に行えてしまう。ハードルが低くなり、コロナ禍の物入りという事もあり参入が増えているようだ。 　中には、オプションと呼ばれる着衣期間延長や脱ぎたてパッキングなどが記載されていることもあり、まさにオークション・フリマでのブルセラはカオス。流石に原稿を書く為に確認した範囲では唾液などのオプションは無かったが、顔写真オプションや着衣写真のオプションは多数確認できた。 　余談だが、過去の取材時に聞いた話では男性が彼女や奥さんに内緒で彼女らの私物を販売しているケースもあった。購入する人がいる限り、匿名で簡単に稼げるブルセラは例え運営に削除され続けたとしてもオークション・フリマサイトから消える事は無いだろう。 ＜文／板倉正道＞ テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク