プレミアリーグのチケットをオークションで落札も…スタジアムで起きた悲劇
日本でも好きな人が多いヨーロッパのプロサッカーリーグ。コロナ禍の現在はさすがに難しいが、一度は現地で観戦したいと思っている方も多いのではないだろうか。
なかでも特に人気なのがイングランド・プレミアリーグ。だが、スタジアムの客席の多くはクラブチームの会員向けに割り当てられており、一般の方が入手するのは困難とも言われている。つまり、プラチナチケットというわけだ。
玩具メーカーに勤める田中義康さん(仮名・30歳)は、大の海外サッカーフリーク。3年前、正月休みを利用して念願だったプレミアリーグを観戦するため、ロンドンに向かったという。
「海外のオークションサイトに出品されていたチケットを落札することができたんです。もう12月の中旬でしたが実家に帰るのを取りやめて、急いでロンドン行きの航空券とホテルを予約しました」
手に入れたのは、アーセナルvsチェルシーというロンドンに本拠地を置くクラブ同士の一戦。どちらもリーグの強豪チームで“ロンドンダービー”と呼ばれる地元でも注目度の高いゲームだ。
しかも、1月3日という正月期間中だったことも影響したのか観戦チケットの落札価格は、なんと450ポンド(約6万3000円)とかなりの高額。それでも「現地で生観戦できるのは一生に一度の機会」と高い出費とは思わなかった。
「今まで海外旅行は子供のころに家族で訪れたグアム、それと大学の卒業旅行で友達と行った台湾ぐらい。ヨーロッパどころか1人で海外に行くのも初めてでした。英会話はあまり得意じゃないし、ツアーじゃないので現地の空港からホテルにちゃんと行くことができるか、内心ドキドキでした(苦笑)」
なんとか無事に入国でき、事前にネットでルートを調べたこともあってバスと地下鉄を乗り継いでホテルにも無事到着。試合のチケットもすでにホテルに届いていたそうで、チェックインの際にフロントで受け取ることができた。
「6泊8日の日程で、試合を観戦する以外にはこれといって予定を決めておらず、定番ですが大英博物館やバッキンガム宮殿の衛兵交代式などを見学していました。買い物やレストランで注文する程度なら自分のつたない英語でも伝わったし、出発前に抱いていた不安もなく一人旅を満喫していました」
ただし、この旅最大の目的であるプレミアリーグ観戦。ここにとんでもない落とし穴があった。スタジアムの入口で係員に入場を断られてしまったのだ。
「『このチケットでは入場できない』と言われました。すべて聞き取れたわけじゃないですけど、どうも私が持っていたチケットが偽物だったみたいなんです。あとは係員からどうやって入手したのかを聞かれたため、スマホの画面を見せながらこのオークションサイトを使ったと説明し、出品番号や出品者のIDなどを控えているようでした」
初の海外ひとり旅でロンドンに滞在

スタジアムの入口で係員に止められてしまう……
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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