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「日経新聞を読む」と「アート鑑賞」どっちを優先すべき?

人を繋ぐのも「文化」

とはいえ、美輪明宏は人脈作りのために芸術に触れていたのではありません。彼自身が歌手や俳優になるくらいに文化を愛好していました。だからこそ、単なる知識で終わることなく当意即妙の受け答えができるような教養となって、それが文化人たちの心を惹きつけたのです。 美輪明宏は生活に潤いを与え、人と人を繋ぐのは文化だと繰り返し発信しています。そのメッセージの根底には、こうした本人の経験があります。彼は長崎の裕福な家に生まれましたが、オペラ歌手を目指して上京した後は途中で仕送りを打ち切られ音楽学校を中退。生活費を稼ぐために進駐軍のキャンプで歌を披露して回り、新宿駅で寝泊まりしていた時期もあったと言います。そんな貧乏生活の中でも美輪明宏は文化を愛好していました。 芸術や文化というと高尚なイメージがありますが、同時に日々の生活の苦しみを忘れさせるものでもあります。だからこそ、美輪明宏は文化を「心のビタミン」と呼んでいます。もし「自分は芸術や文化に疎い」と感じているのなら、ぜひ一度美術館や劇場に出かけてみてください。文化は生活と仕事と人間関係を豊かにしてくれます。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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