仕事

「今の加熱式たばこは最終形ではない」“脱たばこ”社会でJTができること

たばこの持つ普遍的な“価値”を忘れない

Ploom X

2021年8月に発売した次世代グローバルモデルの加熱式たばこ「Ploom X」

 たばこを取り巻く状況は年々厳しくなり、大きな変革を迫られるたばこメーカー。外部環境の変化が激しいなか、JTはどのような青写真を描いているのか。  最後に岩瀬さんへ今後の展望について伺った。 「目下の目標としては加熱式たばこのシェアを広げることを念頭に置いています。当社の『プルーム』ブランドには『高温加熱型のPloom X(プルーム・エックス)』と『低温加熱型のPloom TECH+with(プルーム・テック・プラス・ウィズ)』があります。プルーム・エックスは“次世代モデル”と銘打った高温加熱型の加熱式たばこ用デバイスで、たばこ葉の風味や豊かな香りを味わえるほか、デザインや操作性にも優れている商品です。  一方、「プルーム・テック・プラス・ウィズ」は低温加熱型の加熱式たばこ用デバイスで、たばこのにおいが気にならず、自宅でも気軽に愉しめる商品になっています。今後はシーンに応じてデバイスを使い分けるような需要喚起を図っていければと考えています」
Ploom X

Ploom Xを愛用する岩瀬さん。日頃の喫煙から、次世代に求められる商品のアイデアを巡らしている

 さらに「今の加熱式たばこは最終形ではない」と岩瀬さんは述べ、こう未来を見据える。 「冒頭にお話したように、太古の昔からたばこは人類に愛されてきました。それ以来、たばこが廃れないのは根底にある普遍的な価値の存在が大きいと思っています。ストレスを抱えているときの『自己回帰』や、悔しさや悲しさを覚えたときの『感情充足』、嬉しさや楽しさを感じたときの『至福感』など、たばこを吸う人にしか体験できない価値がある。  時代は進み、テクノロジーもさらに発展していきますが、たばこの持つ価値を忘れずに『ネクストジェネレーションはJTが切り開く』を胸に、今後も尽力していきたい」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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