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若者に流行った「大麻リキッド」とは?「会社で吸ったこともある」

昨年1年間の大麻事件の摘発者が過去最多の3000人を超えた。警察庁の意識調査によれば、摘発者のうち大麻に危険性があると答えたのはわずかに約3割。カジュアルな気持ちで大麻に手を出してしまう若者たちの実態にせまる。 若者の大麻ブーム

「大麻リキッド×電子タバコ」若年層でのブームは終了?

 近年、大麻ユーザーの間で話題となっているのが、電子タバコ「ベイプ」で吸う大麻リキッド。外見は普通の電子タバコで、大麻草に比べて臭いも薄く、急速に普及した。 「居酒屋で飲みながら吸うのが好きなんです。周りには『いつもより酔ってる?』と聞かれる程度で、全然バレない。会社の喫煙所で吸ったこともあるぐらいです(笑)」  悪びれる様子もなくこう語るのは、一昨年大麻リキッドを吸い始めたという緒方良雄さん(仮名・29歳)。しかし、若年層でのブームは終焉を迎えつつあるんだとか。 「大麻リキッドの値段は1g3万円程度で、コスパは悪くないんです。ただ、まとめて8~10gぐらいしか買えないので、割高に感じる。あと、はやりすぎて品薄になったのか、最近はプッシャーに聞いても『ない』と断られることも増えました。もっとお金があれば手に入るのかもしれませんけど」  そう目を細めながら、「給料上がらないかな……」とぼやく緒方さん。現在はタバコの巻き紙を使って大麻草を吸っているそうだ。言うまでもないが、大麻所持は大麻取締法違反となり、5年以下の懲役(営利目的の場合は7年以下)という量刑の犯罪である。
若者の大麻ブーム

大麻リキッドが品薄で、電子タバコ「ベイプ」から巻き紙に“逆行”する若者もいる

<取材・文/古澤誠一郎 鼠入昌史 林 泰人(本誌)> ― 若者の大麻ブーム ―
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