カーライフ

「なんにもねえ初代アルト」が「なんでもありアルト」に。シートヒーターに自動ブレーキも

初代アルトは47万円

オートクラブ

’79年に47万円という低価格で登場した初代アルト。エンジンは当初2サイクル3気筒550ccで、’81年に4サイクル3気筒550ccが追加されました。ちなみに2代目は49万円、3代目は49万8000円でした

 思えば初代アルトは、「アルト47万円」のキャッチフレーズで、’79年に登場した。その頃の日本人の平均収入は、現在の約半分。つまり今の金銭感覚だと、初代アルトは94万円だった! 消費税10%を加えると103万4000円! 新型アルト、値下げされてるやんけ!  しかも47万円のアルトは、極限まで装備が質素だった。エアコン、パワステ、パワーウィンドウなんて夢のまた夢。ラジオやシガーライター、時計、助手席ドアのカギ穴までついてなかった! 集中ドアロックなんかあるわけねえ! 自動ブレーキなんざこの世にねえ!「テレビもねえ! ラジオもねえ!」の『俺ら東京さ行ぐだ』の世界だった! 新型アルトは値下げしたうえに全部ついてるんだからホントにスゲエ!

オプションも超絶ゴーカ!

 さて、そんな新型アルトに試乗させていただきました。ただし94万円の「A」ではなく、125万9500円の「ハイブリッドX 2WD」。全方位モニターつきディスプレイオーディオなどのオプションがついて、合計137万8465円也。おかげで装備は超絶ゴーカ!  言っとくけど全方位モニターって、自車を真上から俯瞰した画像が見られるんだよ! 神の視点だよ! オレのBMWにはついてねえ! またもアルトに負けた……。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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