更新日:2022年09月02日 12:24
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回収率111%超を誇る現代版「府中のトニービン」はあの馬か。東京競馬場で今買える騎手・調教師・種牡馬を解説

オールドファンならお馴染み「府中のトニービン」

競馬イメージ

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 4月23日より、2回東京開催が開幕。「春の東京」といえば、競馬の祭典・日本ダービーが行われる開催です。ダービーが終わると、今度は新馬戦がスタート。競馬ファンにとって、一年で最も胸踊る開催といっていいでしょう。    そんな注目度の高い東京開催を戦ううえで、かつて「府中のトニービン」という馬券格言が存在していました。ジャングルポケット、ウイニングチケットにテレグノシスなど、東京で無類の強さを発揮する一方、他コースで思わぬ脆さを見せるのがトニービン産駒の特徴だったのです。    今では、すっかり耳にしなくなった格言ですが、今、それに代わる存在はいるのでしょうか? 今回は「府中のトニービン」に代わる存在を探りつつ、東京競馬場で今買えるポイントを、騎手、調教師、種牡馬の3点に分けておさらいしたいと思います。  

東京芝ではルメールに逆らうべからず

   まずは東京競馬場で買える騎手から。    特注はC.ルメール騎手。何の面白みもない結論ですが、それぐらいC.ルメール騎手は「東京芝」というカテゴリーでの強さが群を抜いています。    2020年以降で見ると、東京芝では383回騎乗して複勝率64.5%、複勝回収率89%という成績。約3回に2回は馬券に絡んでおり、ルメール騎手を切った時点で、その3連系馬券の3分の2は外れてしまう、ということになってしまいます。   「強い馬に乗っているだけでは?」という声が聞こえてきそうですが、同期間における中山芝では複勝率49.0%、複勝回収率74%と、明確に東京>中山の傾向が現れているのです。    小回りの中山コースの方が、騎手の手腕では埋められない紛れが生じやすいということでしょう。また、ルメール騎手の特徴は馬との折り合いの巧みさなので、道中で脚をためて、直線での瞬発力が求められる東京芝の適性にマッチしています。    もう1人、名前を挙げておくなら、4月30日から約2年ぶりの短期免許取得での来日が決定しているD.レーン騎手。2020年に東京芝で83回騎乗して複勝率59.0%、複勝回収率92%と好成績を残しています。今年も「レーン旋風」が吹き荒れそうなので、多くの競馬ファンが「レーンって巧かったなあ」と思い出す前に狙ってみたいところです。
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現代版「府中のトニービン」はこの馬
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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