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日本の運命は参院選で決まる。岸田首相に運命を託していいのか?/倉山満

ヌルい自民党vs頓珍漢なリベラル

 第三極と呼ばれる維新国民は金融緩和の継続にも防衛費増額にも賛成だ。今時この二つに反対しているのは立憲共産党くらいだから当然だ。「もっと金融緩和を吹かせ。いっそ財政出動で消費税減税くらいしたらどうだ!」と迫って欲しいが。そして防衛費に関しては、「5年以内で間に合うのか!」「温い!」「そもそも公式の決定になっていないのではないか」と追及してもらいたいものだ。  さもないと、かつての安倍内閣のような「ヌルい自民党vs.頓珍漢なリベラル」の二択の、悲惨な言論状況に逆戻りするだけなので。

財務省の言いなりにならないという岸田首相の意思表示

 ところで、「検討と先送り」を旨としながら減税だけは「絶対にやらない」と明言する岸田首相は「財務省傀儡」と目されている。しかし、そうだろうか。首相秘書官に嶋田隆元経済産業省次官を据えている。財務省の言いなりにならないとの意思表示だ。当然、財務省も心得ている。  緊張は続く。
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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