更新日:2023年03月17日 14:33
カーライフ

EVの課題。お得でも庶民が怖くて買う気にならない理由

バッテリー強制冷却システムが付いた!

オートクラブ で、ekクロスEV/サクラのバッテリーはどうなのかというと、たぶん大丈夫だ。なぜなら、今やEVに常識のバッテリー強制冷却システムが付いたから! バッテリーの劣化は主に熱で起きる。熱を逃がせば寿命が延びる。リーフにはこれがない。ちなみにテスラや日産アリアなど、リーフ以外のEVにはすべて、バッテリー強制冷却システムが付いている。  バッテリーの寿命への自信の表れが、ekクロスEV/サクラの「バッテリー容量8年16万㎞保証」だ。ヤッター、これで安心だネ!  そう思って説明書をよく読んで愕然とした。この保証、「バッテリー容量が新車時の3分の2に低下した場合は、無償で4分の3以上に復帰させる」というもので、つまりリーフと同じ保証だったのだ!  これじゃダメだ! 自信があるなら「10年10万㎞で容量が8割を切ったら新品に無償交換」くらいやってほしい。バッテリーはEVの命。劣化イコール廃車なんだから。

【結論!】

ekクロスEV/サクラは大変優れたEVで、「これなら買ってもいいな」と思えるが、バッテリーの保証が弱すぎる。軽は年間1万㎞も走らないんだから、もうちょっと保証を充実させてもらいたい
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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