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「日本で生きたい」9年後に突然ビザを奪われたクルド人家族の訴え

突然、9年間更新してきたビザを失った家族

トゥンチュさん

トゥンチュさん

 9年前、日本にやってきたトルコ国籍クルド人8人家族のトゥンチュ家は、難民申請中にもらえる半年の特定活動ビザを持っていた。9年の間、東京入管で半年ごとにビザの更新をしながら6人の子供たちは日本の学校に通い、それぞれ将来の目標を決めて勉強を頑張っていた。ずっと日本で暮らしていくものだと思っていた。  今年3月、家族全員が入管に「難民の審査は終わりです」と告げられた。ビザを失うことになることになるなど思ってもみなかった。当たり前のように暮らしていた今までの生活が突然、壊れていくことに家族は動揺を隠せなかった。 「私はもうトルコに帰ることができない。必ず逮捕されます」  父のトゥンチュさんは時に顔をゆがませ、怒り交じりの声を上げながら語った。

クルド人差別・迫害から逃れて日本へ

 トゥンチュさん(48歳)は、実は2回目の来日である。1回目は2001~2005年の4年間、日本で暮らしていた。日本へ来た理由は、トルコでクルド人への差別・迫害が横行していて、生きづらかったからだと言う。 「クルド人が別の町に出ようものなら、すぐジャンダルマ(憲兵)に捕まり、分離独立運動の組織との疑いをかけられ、『IDを出せ』と言われて取り調べを受けます。指紋も取られる。何も悪いことをしていないのに。こんなことが3回もあった。
妻の弟がテロ容疑で捕まった(トゥンチュさん提供)

妻の弟がテロ容疑で捕まった(トゥンチュさん提供)

 妻の弟も捕まった経験があります。羊使いをしていた彼は、たまたま知人に会うため別の町に出かけただけで、テロリストの仲間だと疑われて警察に逮捕された。トルコではジャンダルマ(憲兵)、コルジュ(自警団)、警察、アスケル(軍隊)が、常にクルド人に対して目を光らせています。  こんな生活にウンザリしていた時に、親戚から日本へ行けば難民申請ができると聞き、妻とまだ小さかった長女と次女を残して一人で日本へ渡りました」
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帰国を決意し、トルコの空港に着いたとたんに逮捕
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