更新日:2022年08月13日 10:38
仕事

OL5人組がTikTokerに。「つい応援したくなってしまう」動画作りのコツ

 有象無象のショートムービー(短尺動画)が日々投稿される若者に大人気のSNS「TikTok」。最近ではエンタメとして楽しむ以外にも、企業がマーケティングや集客などに活かす使い方も多く見られる。  そんななか20代のOL5人組が奮闘する、こじえり(@__kojieri__)というアカウントがある。
女性社員5人

女性社員5人が集って結成された「OL TikTokers」

 “OL TikTokers”を標榜し、同世代の女性社員たちがさまざまな切り口の動画やライブ配信を行い、会社の認知度や採用につなげているそうだ。  このアカウントを運用するのは、新卒や第二新卒、中途などの人材紹介をメインに事業展開する株式会社リアステージ。平均年齢20代半ばの若手社員が多く活躍する会社で、なんと目的に応じて3つのTikTokアカウントを使い分けているとのこと。  今回はOL TikTokersのリーダーを務める株式会社リアステージの木下恵利さんに、OL5人組でTikTokを始めた背景や今後の展望について話を聞いた。

思いつきで気軽に始めた会社のTikTokアカウント

木下恵利

株式会社リアステージ キャリアアドバイザーの木下恵利さん

 中学や高校では吹奏楽に、そして大学ではアパレル販売員のアルバイトに精を出していた木下さんは、「全力で仕事に打ち込めるようなベンチャーへ行きたい」と思い、新卒でリアステージへ入社。  現在は、キャリアアドバイザーと人事の仕事を兼任しているという。  業務の一環として、2021年7月からTikTokの運用を始めたというが、その理由として「社員の会社に対する愛着心を高め、リファラル採用(社員の紹介で採用を行うこと)につなげたかった」と木下さんは話す。 「TikTokのアカウントがあれば、例えば会社の人同士で飲みに行った際のコミュニケーションツールにもなりますし、友人や知人と会ったときでも『こういう会社に勤めているんだよ』と見せることができる。当時はまだ、会社としてTikTokを運用するところは少なかったんですが、まずはとりあえずやってみようと、気軽な気持ちから始めてみたんです」

AKB48の“箱推し文化”を参考にOL5人組のグループを結成

 思いつきからTikTokを始めたとのことだが、最初の頃は企画を考えて投稿するも、全然フォロワーが増えなかったそうだ。  悪戦苦闘する日々が続き、うだつが上がらない現状をどうしたら打破できるか考えた末にたどり着いたのが、OL5人組でTikTokの投稿を行うことだった。 「参考になったのはAKB48の戦略でした。個性や特徴が異なるメンバーが集まることで、グループとしての魅力が高まり、いわゆる“箱推し”につながっている。これをTikTokでも再現し、それぞれキャラクターが違う人を集めて動画やライブを行えば良いのではと考えたんです」  OL TikTokersにおけるメンバーの人選は、木下さんの独断と偏見で行ったそうだ。
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女子会のノリで雑談をライブ配信した結果…
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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