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これが人類の進化形?『クレイジージャーニー』で衝撃になった“身体改造の未来”

イーロン・マスクが狙う「身体改造ビジネス」

――その技術革新がイーロン・マスクの最新テクノロジー事業「ニューラリンク」ですね。 ケロッピー前田:そうです。テスラCEOなどでも有名なイーロン・マスクが、脳とコンピュータを接続するニューラリンクを作るため、2016年に会社を立ち上げました。2020年以降はブタやサルの実験で成功し、この段階でかなり実用的に作られています。  ニューラリンクは1円玉くらいの大きさです。頭に穴を開けて脳に電極を千本くらい刺しますが、皮膚の中に埋まってワイヤレスで充電もできるし、パソコンやスマホとの交信もできます。埋め込み手術を行う手術ロボットも完成済みです。  イーロン・マスクは、脳とコンピュータをつなげば病気の治療に役立つと言います。一方、彼の当初からの目標は、人工知能に人間が支配されるかもしれないから、その前に人間とコンピュータをつなぐ技術を作っておきたいということです。  僕が彼にカウンター性を感じるのは、「自分の体に入れたくてニューラリンクを作っているのでは?」と思うからです。去年11月末の会見でも、彼は「僕が入れてもいい」と言っています。  この会見については、今年3月に『クレイジージャーニー』で放送されました。事前に情報が全然出ていなくて、ネット上では「埋め込んだ人が出てくるのでは?」などと盛り上がっていました。イーロン・マスクに直接話を聞くことは難しかったですが、会見に実際に参加した人のインタビューを取るなど、テレビで放送された以上にいろいろ取材したので、それは順次発信していきます。大事なのは「時代が変わる! ヤバイ!」です。

「あなたも自分の体で感じてくれ!」

ケロッピー前田

テスラが開発したヒューマノイドロボット「オプティマス」くん

――ニューラリンクは実現するのでしょうか? ケロッピー前田:イーロン・マスクがニューラリンクを始めた理由の中で特に重要なのは「技術や法律、資金の問題を解決できるのは俺しかいない。だから、俺がやる」です。彼はボディハッキングの存在も知りつつ、「俺がやらないと決定的なところを突破できない」と考えています。  ニューラリンクの実現には、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を取らなければならなりません。その審査が厳しくまだ通っていないと報じられました。これをクリアする力があるのはイーロン・マスクだと思うので、僕個人も彼を応援しています。 ――ニューラリンクは日本にどのような影響を与えるのでしょうか? ケロッピー前田:世界全体がつながっている現在、日本ではだいぶ進んでいる人とだいぶゆっくりしている人の間で格差が生じるでしょう。僕は、若い世代の人たちに「今何が起こっているのか?」を体で感じてもらいたいし、それが身体改造カルチャーを紹介する喜びでもあります。「あなたも自分の体で感じてくれ!」と言いたいです。
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家庭教師&ライター。アート、オカルト、教育を軸に、広く文化全般が興味関心の対象です。まじめに教材作成をする一方、サブカル、妖怪、アングラ、フェチなどに関連するイベントを取材します。水木しげる御大がお亡くなりになった年に「境港妖怪検定」上級合格、数少ない上級妖怪博士になりました。著書『がんばらなくても偏差値が10あがる中学生の勉強法70のヒント』、教育サイト「みみずく戦略室」、Twitterアカウント:@mimizuku_tutor

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