仕事

24歳女性、ラーメン屋未経験から“ギャル店長”に。「宮崎県の“田舎”まで人を呼ぶ」アイデアと行動力の大切さ

二人三脚で見えた夢

ギャル店長 ラーメン業界にギャル店長の新風は吹くのか。ムラタ拉麺には平日で50人〜60人、週末では70人〜80人の客が訪れるという。今の場所で考えれば健闘しているとのことだが、村田さんは「もっとお客さんを呼べるようになりたい」と意気込む。そのうえで、今後の展望についてこう話す。 「現在は僕たち二人と、週末はアルバイトの子にも手伝ってもらっていますが、ゆくゆくは交通量が多い場所に店舗を移転・拡大し、観光スポットのひとつにしたいですね。  高原町は珍しい遺跡があるわけではないんですが、自然が豊かでキャンプや登山、釣りなどのアウトドアが楽しめる。温泉もあるので日々の疲れを癒やしに来てもらいたい。青果店だった経験も活かして農業体験もできるような民泊とかもやりたいと思っていて、自分たちで採った食材で夜はバーベキューをする、みたいな。SNSのおかげで夢がどんどん広がっています」(村田さん)  さらに、ありすさんが付け加える。 「ずっといっしょにいるので基本的には同じですが、2年前ぐらいに今みたいな状況になったらいいね、という話をしていたんです。当時はラーメン屋のギャル店長じゃなくて、青果店だから“オヤッサイギャル”で(笑)。ただ、あんまりバズらなくて、YouTubeの登録者数も『ようやく1000人いった』みたいな。それがいっきに2万人まで増えたので、やるからには目標として100万人!」(ありすさん)  地方ならではの事情もありながら、プラスアルファの要素を模索する。その環境から道を切り拓いていけるのかは、「アイデア」と「行動力」に掛かっているのだ。ネットとリアルの両面で試行錯誤し、ひたむきに頑張る姿を眺めていると、思わず応援したくなる。二人の夢の“続き”を見守りたい。 <取材・文/藤井厚年>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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【ムラタ拉麺】
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