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元セクシー女優が「VR作品」の裏側を暴露。アドリブ中心の過酷な撮影が朝まで続くことも

VR作品は“間”が命

たかなし亜妖さん さらに難しいのが喋りの「間」。いくら主観ものといっても一方的にベラベラセリフを発するのはNGで、本当に対話しているような速度を守らねばならない。  注意点は多いし、長尺ぶん回しだし、セリフ関連での不安は大きいしで、慣れていない女優のほとんどは早口になり、結果的にアドリブのネタ切れで困り果ててしまう……。  場数勝負なところはあるものの、一度苦手意識を持ってしまうと次からVRの現場を拒否したがるケースは少なくないらしい。メーカーの努力と研究はもちろんのことだが、作品には女優の頑張りがぎっしりと詰め込まれている点は、ユーザーに多少なりとも理解していただきたい部分である。

VRが得意な女優の特徴

 いくら女優歴が長くても、VRの得意不得意はハッキリと分かれやすい。得意な女優の特徴は、以下の5つが挙げられる。 ・芝居が得意 ・気の利いたアドリブが出る ・台本なしでもある程度は大丈夫 ・「攻め」のセリフなど、言葉のバリエーションが豊富 ・時間のペース配分がうまい  得意なタイプはそこそこ芝居ができて語彙力がある女優。主観ものは無言の時間が長引くと作品として成り立たないが、とりあえず喋れたら多くの場合はなんとかなる。いかに役やシチュエーションに合った言葉が出るかが重要だ。  またVRは演者が時間の経過が見られるよう、カメラ付近には必ずタイマーが設置されている。監督より「これから30分くらい回すから、大体15分を過ぎたあたりで〇〇して……」という指示が出るため、時間のペース配分が上手な女優は、頭の中で流れを大まかにイメージして、考え通りに動くことができるだろう。
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現場が朝までコースになった事例も
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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