エンタメ

元セクシー女優が「VR作品」の裏側を暴露。アドリブ中心の過酷な撮影が朝まで続くことも

VRが苦手な女優の特徴

たかなし亜妖さん VRが苦手な女優はアドリブが得意でないとか、芝居が好きじゃないとか、1人演技になるとてんでダメ……など理由は様々。基本的に長尺ぶん回しに加えてほぼ一発撮りだからこそ、緊張しがちなタイプもプレッシャーを感じて苦手意識を持ちやすい。  正直、売れっ子かつ単体ならVRに出演せずともあまり問題はない。反対に企画女優だと出演可能な作品に制限が出てしまうため、苦手は克服するに越したことはないだろう。

現場が朝までコースに…VR撮影の難しさ

 ここまで記事を読んだ人は「カメラを固定して女優がいい仕事をすれば、撮影がパパッと終わるんだね!」と思うかもしれない。が、残念ながら現実はそう甘くないのである。  たしかに単体ものなら「巻き」でいける可能性も考えられるが、共演となれば話は別。人が多ければ多いほどVR撮影は困難を極め、スケジュール通りに進まなかった結果、現場が朝までコースになった事例も……。  共演といえど、その場にいる女優全員が同じ実力を持つとは限らないし、メーカーの計算ミスでセットの組み直しといったトラブルはよくあること。そして、いざぶん回そうとしても騒音が入ったり(救急車やパトカーは現場の敵)、女優がセリフをつっかえたり。  レンズに近づいた際、思いっきりユーザー目線の位置を間違え、誰かがフレームインのタイミングを誤るなどすればカメラを止めざるを得ないので、様々な要因が災いして時間がどんどん延びていく。人数が増えるほどトラブル発生率が上がるのは仕方がないが、予定通りに進まないとスタッフ・演者共々テンションが下がるので、タイムスケジュールが狂うのは最も避けたい事態だ。
次のページ
力作でも評価されるとは限らない
1
2
3
4
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

記事一覧へ
おすすめ記事