更新日:2023年12月15日 15:42
仕事

「日本を飛び出して本当によかった」年収360万円だった43歳男性、アメリカに渡り年収2000万円に

実力に合わせて100万単位の昇給も

続いて、北米における日本人の価値について、カナダを中心にエンジニアなどの就職サポートを行うFrog代表のセナ氏に聞いてみた。 「給与は現地の物価に準ずるので、欧米ならば2倍ほどの給与が平均的です。ただ日本で前職はどんな大企業で働いても、GAFAMのようなグローバル企業でもない限り、前職の社名が通用するのは稀です。企業側が就労ビザ取得の手間をかけてでも雇いたいと思える専門性を示せる日本人が評価されています」
日本人の値段

カナダの永住権獲得条件が緩和された6つのカテゴリー。エンジニアリングやテクノロジーの他に、ヘルスケアや輸送などがある

その点、エンジニアは専門性がわかりやすく、カナダをはじめ、海外では就労ビザ緩和の対象職業に入るほど、人材市場における価値が高いため、活躍する日本人も多い。 「先日カナダで就職した30代の方は、日本発のプログラミング言語Rubyが使える方で、日本で得たモダンなバックエンドエンジニアとしての開発経験が、採用に結びついていました(セナ氏)」

どのくらい年収は上がる?

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Frogのサポートを受け、カナダのEV関連企業でエンジニアとして働くHiroshiさんも「昇給交渉する額が少ないと同僚に驚かれました(笑)」と語る

では、具体的には日本人の年収はどのくらい上がるのか。 「海外就職は1社目の給与はさほど高くなく、2社目以降から給与がジャンプアップするケースが多いです。数十人のエンジニアにアンケートを取ったら、日本で得ていた収入の平均値は約454万円で、カナダ渡航後1社目の平均年収が700万円。2社目以降は平均年収1000万円台にアップしていました。 具体的な例では、ウェブデザイナーからウェブデベロッパーになって年収が3倍になった人もいれば、日本では接客業で年収200万円台だったところ、カナダで年収400万円のフロントエンジニアの職を得て、別の会社で再びエンジニアとして転職して年収900万円になった人もいました(同)」
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年収500万円が2倍に
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