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沖縄のパチンコ文化から考えた「パチンコ店の存在意義」。射幸性だけじゃない‟地域の社交場”としての必要性

 6月中旬、アフターコロナで久しぶりの沖縄旅行へ行ってまいりました。梅雨の真っ只中ながら天候にも恵まれましたが、筆者的にはそんなに天気は気にしません。なぜなら目的は沖縄料理と、沖縄のパチンコ店だから。  どちらもウチナーならではの、ナイチャーにとってはいつも新鮮な気持ちになれる独特の文化があります。料理のことはいろいろなところでさんざん紹介されているので、本稿ではホールについて紹介していきましょう。

パチスロ人気が今なお熱い沖縄

パチンコ

キム・ラモーン氏が飛行機から撮影した沖縄上空からの写真

パチスロ

空港近くのホールの屋根にはハイビスカスが描かれている

 まず沖縄のホール最大の特徴は、パチンコよりもパチスロの方がメインであり、設置台数も圧倒的に多いのが一般的です。本土のホールは専門店でもない限り、パチンコの方が台数的には多いのが一般的で、全国トータルの設置台数も2022年の警察庁発表値でパチンコが約221万台、パチスロは約136万台となっています。この数値はパチスロの一大ブームであった4号機時代でさえ、パチスロの台数がパチンコを上回ったことはありません。  しかし沖縄に限ってはパチンコが約1万2000台なのに対し、パチスロは約1万7000台と大きく上回っているんですね。筆者が初めて沖縄へ行ったのは30年ほど前のこと。目的は「沖スロ」と呼ばれ、今でこそ本土でも一般的かつ確固たるポジションを占めていますが、その当時は見たこともない謎の存在でした。

30パイメダルとアップライト型筐体

 その頃の沖スロはアップライト型と呼ばれた巨大な筐体に、スタートレバーも大きなものが使われているものが多く、まるで昔のカジノにあったスロットマシンを連想させるもの。そういえば、かつてのスロットマシンに蛇口を付けて、手洗い場として使っているホールもありましたね。
パチスロ

スロットマシン風の手洗い場

 使うメダルも一般的なものより一回り以上もサイズが大きく、今でも沖スロの機種名には「‐30」と付きますが、これは使用するメダルの大きさを表しているから。このような独特の形のパチスロはアメリカ統治時代にあったスロットマシンの名残だなんて言われていますが、その頃にホールがあったのかどうかは定かではありません。  今でこそアップライト筐体も使われなくなり、設置している機種も本土でも流通しているものが多くなっていますが、パチスロと呼ぶよりスロットで遊ぶという文化は完全に定着しているようで、特に年配のファンは完全にパチンコよりスロットという感じです。  それが理由なのか、わかりやすいゲーム性が必須なようで、レバーを叩いた瞬間にボーナスが成立したという告知がなされるのが沖スロの最大の特徴。これは筆者が初めて沖スロを打った頃から一貫しており、本土で圧倒的な人気を誇る後告知メインの機種も沖縄に限っては主役になれないようです。
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沖縄のパチンコ店から学ぶ「ホールの存在価値」
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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