更新日:2023年08月07日 17:39
エンタメ

Appare!が昨年の雪辱を果たし総選挙1位に!

―[TIF2023]―
Appare!8月4日(金)から6日(日)にかけてお台場で行われた世界最大のアイドルフェスTOKYO IDOL FESTIVAL2023(以下TIF2023)で行われた「TIFアイドル総選挙2023」において、上位3組の本選挙に臨んだAppare!が予備選挙2位から逆転し、見事1位に輝いた。 「TIFアイドル総選挙2023」は2018年以降に結成したグループ(※改名した年からでも可とする)に「出馬条件」が与えられており、2022年に第一回が行われた。今年は予選1位で本戦出場を果たしたVRアイドルのえのぐ、昨年予選1位になりながらも逆転を許し悔し涙を流したAppare!、昨年第1位を獲得した#ババババンビと同じ事務所に所属する#2i2の3組が本戦に出場することとなり、非常に見応えのある予想のつかない展開となった。 Appare!ライブも数多くこなしてきたAppareだけに、TIFの地でもしっかりとステージをこなして新しいファンを獲得。その勢いが後押ししたに違いない。今回の第1位の特典に「囲み取材」もはっきりと明記され、アイドルたちの熱もより高まっていた。囲み取材では、昨年以上の報道陣がフジテレビ湾岸スタジオに詰めかけた。 Appare!は世界中のKAWAIIを取り入れ独自のカルチャーを生み出していく「原宿」のように、「天晴れ!」なKAWAIIカルチャーを創造し世界に発信していくことをコンセプトにした、朝比奈れい、橋本あみ、永堀ゆめ、藤宮めい、七瀬れあ、藍井すず、工藤のかによる7人組グループだ。 グランドフィナーレからおよそ30分後に行われたため、Appare!のメンバーたちもまだ興奮冷めやらぬままフジテレビ湾岸スタジオの1階にある会場に到着、報道陣の前に姿を現した。先ほどまでHOT STAGEでファンたちをあおり、大盛り上がりを見せていたとは思えないほど、満面の笑顔で撮影陣にこたえて見せた。続いて総選挙1位の副賞としてフジテレビ地上波での「冠特番」出演権、富士フイルム特製「TIFアイドル総選挙ゴールデンチェキ」などが贈られた。 続けて報道陣の囲み取材に応じたAppare!のメンバーたち。早速、工藤が「二度目の出馬となりまして、私たちもすごく気合が入っていましたし、ファンの方たちもすごく応援してくださっていました。皆さんのおかげでリベンジすることができました! TIFアイドル総選挙を通して皆さんと出会ったことをきっかけに私たちAppare!を広めていけるように頑張ります!」と語ると、一方で永堀は「正直な感想としては、報われてよかったな、というそのひと言に尽きるかなと思っています。二度目の出馬ということでリベンジも果たせたし、ファンの皆さんも今年こそはと声をかけてくださっていたので本当によかったです」と応え、最初から自信満々で臨んだステージかと思いきや、意外にも不安があったことをのぞかせた。 すると堰を切ったかのように七瀬は「出場するにあたってメンバーですごく悩みました」と口にすると、藤宮も「ファンの人に悔しい気持ちにさせてしまうのは嫌だから出馬をみんなで話し合った」と語り、メンバーそれぞれが二度目の出馬に対して複雑な気持ちがあったことを吐露した。しかし、その不安も自分たちのパフォーマンスに対して向けられたものではなく、昨年1位を逃したことで「ファンの人に悲しい思いをさせてしまった」という「ファンを想う気持ち」からだった。 そのあとで、橋本が「私たちはライブに力を入れていて、ライブで人の心を動かしたり、誰かを元気にしたいなって常日頃から思っています。それが一人ひとりの方にも伝わってみなさんの票に繋がったのかなって思います」と語ったように、Appare!は何よりライブを通してファンの人との関わりを大事にしていた。 実際、七瀬が「ファンの人が『とりあえずAppare!のライブを見てほしい。絶対にいいという自信がある』って周りに言ってくれるんです」と語ったように、Appare!のメンバーたちもファンのことを信頼しており、それが今日の結果につながったと語ってくれた。 藍井はそんなメンバーの不安だった気持ちに触れながらも「#2i2さんもえのぐさんもよく対バンさせていただくのですごく大好きで、私たちも勇気をもらったんです。そのなかで1位に輝けたのは誇りに思えることだなと思いました」と語った。藍井は本戦のステージで何度も観客に向けてあおりを入れたり、魂の叫びと思えるようなシャウトをくり返していた。それだけに裏表のないその言葉には、力強いものを感じた。

冠番組ではバンジージャンプをやってほしい

Appare!報道陣から今年のHOT STAGEが野外のステージとなったことについて感想を求められるとすかさず朝比奈は「Appare!では野外のステージに初めて立てたんですよ! やっぱりTIFってこれだよなって心の底から思いました。私たちも野外が好きなので!」と今年新たに設けられたHOT STAGEへの思いを寄せた。 TIF2023では声出し・ジャンプが解禁されたことでも話題になった。そのことについて「ファンからのパワーを感じたか?」という質問が飛ぶと、藍井は「一人ひとりの目を観て踊るたびにファンの皆さんの笑顔、そして目がすごいキラキラしてて、声出しができたことや野外の環境だったことが重なって、最高の環境でライブできたと思います。私たちもうれしかったし、ファンの皆さんにとっても最高だったんじゃないかなって思います」と語った。 続けて、本戦で披露した1曲についてTIK TOKでバズっている「ぱ ぴ ぷ ぺ POP!」ではなく「アガレ!」を選曲した理由について七瀬は「60曲以上あるなかで迷ったんですけど、自分たちの強みはファンの方たちに気持ちをしっかり届けられることだなと思ったんです。『ぱ ぴ ぷ ぺ POP!』は盛り上がれてもちろんステキな曲なんですけど、「歴史に名を刻む」「憧れや夢を叶えにいこう」という歌詞が入っているこの曲が本戦にぴったりなんじゃないかと思って、この曲をぶつけにいきました!」と語った。 昨年1位となった#ババババンビが本日、日本武道館でのライブ開催が発表されたことを受けて、1年後にどんなふうに成長したいかを聞かれると永堀は「私たちも武道館を目指しています! バンビさんが武道館に立つと聞いたときは、すごいなと思うとともに、憧れるというよりは自分たちも武道館に立つために頑張りたいと思いました!」と語った。 話題は変わって、冠特番でどんな企画をやってみたいのかという質問が飛ぶと、それぞれが思い思いの「企画」を発表した。藍井はメンバーが仲良しなのをふまえて「みんなでどこかに行きたい!」と語ると藤宮は「誰かがバンジージャンプを飛んでいる姿を見るのが好きなのでやってほしいです。私じゃなくて(笑)」とメンバーに無茶ぶりを披露。 橋本は「食べるのが好きなので大食い企画!」と楽しそうに答え、朝比奈は「今のメンバーで海外に行ったことがないので、プレイベート兼ライブで海外に行きたい!」と思いを馳せた。七瀬は「占いがしたい。そして私たちが成長するヒントやアドバイスをもらってみんなで成長できたら楽しんじゃないかな」と語り、工藤も「ファンの人に恩返しをする企画をしたい。私たちが成長するとか」と、ストイックな企画を提案した。一方、(トル可)永堀は「え〜、難しい!」と言いながら、「みんなで料理がしたい!」と企画提案をすると「自分が食べたいだけでしょ!」とメンバーから突っ込まれて報道陣の笑いを誘っていた。その後、「あと日本一周もしたい、ヒッチハイクとかで」というと「ひとつだけだよ!」とまた突っ込まれていた。 最後にファンへのメッセージを求められ朝比奈が代表して「もっともっとステキな景色を見せたいと思います。まだまだAppare!は止まりません! ファンの人を一人残さず離さないという気持ちでいるので、この先も応援よろしくお願いします」と締めくくった。 囲み取材の途中で藍井が触れたように、TIF2023初日のHOT STAGEはAppare!からはじまった。そして最終日の、まさに最後に行われたグランドフィナーレでもAppare!が務めるという「Appare!ではじまり、Appare!」で終わるという結果に終わったのは、今年のTIF2023を象徴するような出来事だったと言っていいだろう。「ファンを離さない」と語るこれからのAppare!の活躍に目が離せない。 取材・文/綿谷 翔 撮影/星 亘(本誌)
おすすめ記事