作品の影響を受けて上京を志した中高生は少ない数ではなかったようだ。その1人が名バイプレイヤー・津田寛治(57)。作品を観た後、俳優になるため、福井市から上京したと語っている。今になって考えると、日本に勢いがあり、今より夢が持てた時代だった。
あれから39年。吉川は1987年から音楽に専念していたが、00年から再び俳優もやるように。それから23年が過ぎようとしている。俳優としての円熟期に入っていると言っていいのではないか。
吉川流の演技により、再び誰かの生き方を変えられるか。
吉川は2日にライブDVD『KIKKAWA KOJI LIVE 2022-2023 “OVER THE 9”』をリリース。4日からは『トリリオンゲーム』の撮影を続けながら、並行してツアー『Guys and dolls』に入る。コーラスとして親しい大黒摩季(53)が参加する。<取材・文/高堀冬彦>