エンタメ

“ボキャブラ芸人”金谷ヒデユキの今。昔の自分は「尖っていたと思う」

客に伝わらない、攻めたネタを披露していたころ

金谷ヒデユキ氏――ギターを手にするまでは、どういうネタをされてたんですか? 金谷:え~っと、もう本当に頭のおかしいネタをやってましたよ(笑)。脇毛に絵の具を塗って変なことをしたりとか、今思い出しても顔から火が出るようなことをやってましたね。 ――他のインタビューで金谷さんが答えているのを拝見したことがあります。左右の脇毛を赤白に塗り、『紅白歌のベストテン』(日本テレビ系)のオープニング曲“真っ赤な太陽に~、ぽっかり白い雲~”という歌詞に合わせて脇を振っていたという。 金谷:なんだ、めちゃくちゃ知ってんじゃないですか(笑)! ――そのネタは、なかなかお客さんに伝わらなかった? 金谷:まあ、そうですね(笑)。普通に考えて、俺が客席にいたらドン引きしますもん。自分が面白いと思ってることが、他の人には面白くないということがわかってなかったです。客観的な目がないっていう。

「他にいなかった」ことに可能性を感じる

――その当時、ギター芸人ってあまり他にいなかったですよね? 金谷:そうですね。それが、ギターのネタをやり始めたきっかけでもあるんですけど。「他の人がやってないところに行こう」というのはちょっと思ってました。 ――少なくとも同世代にギター芸人はいなくて、少し上に嘉門タツオさんがいるくらいですよね。 金谷:そうですね。嘉門タツオさんくらいしかいなかったので、「あ、これはいけるかも」って。
次のページ
昔の自分は「尖っていたと思う」
1
2
3
4
5
6
おすすめ記事
ハッシュタグ