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歴代の達成馬は? リバティアイランドが挑む偉業「牝馬3冠」

歴代3冠牝馬を振り返ると、それぞれの時代が見えてくる

競馬

秋華賞で史上7頭目の牝馬3冠を目指すリバティアイランド

 競馬は秋のG1シーズンに突入。秋華賞ではリバティアイランドが桜花賞、オークスに続く牝馬3冠に挑みます。  これまで牝馬3冠を成し遂げた馬は6頭。6頭の足跡を振り返ると、それぞれの馬たちが活躍した時代が見えてきます。  そこで今回は、これまでの牝馬3冠を達成した馬たちの足跡を改めて振り返ってみます。

今では考えられない「前哨戦と本番のダブル3冠」

 日本競馬史上最初の3冠牝馬は、1986年のメジロラモーヌでした。同馬は、最初の3冠牝馬にして、唯一のトライアルとのダブル3冠牝馬です。文字通り、牝馬3冠どころか、そのトライアルレースをもすべて制してしまったのです。  そのスタートとなったのは当時の4歳牝馬特別でした。現在のフィリーズレビューにあたるこのレースを制すると、22頭立ての桜花賞を完勝。さらに今度は現在のフローラSにあたる4歳牝馬特別を中2週で制し、そこから中3週で22頭立てのオークスで2冠達成。現在では考えられないようなローテーションですが、すべて取りこぼすことなく制し、当時の3冠最終戦、エリザベス女王杯も勝って、見事史上初の牝馬3冠を達成しました。  恐らく前哨戦も含めた3冠馬は、もう現れないのではないでしょうか。様々な面で歴史的な存在となったのが、最初の3冠牝馬メジロラモーヌだったのです。
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勝ち続けても人気は2番目だった「脇役の3冠牝馬」
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