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「お父さん、もうおしまいなの?」能登半島地震で家族と生き埋めになった男性の証言

問題は山積み

建物

相川さんは撤去費用が気がかりだという

 物置は全壊したが、自宅はどうなったのか? 「自宅はわずかにヒビが入っていて、次に同じ規模の地震が来れば倒壊する可能性はありますね。扉もズレて開かなくなり、変な形になっています。もしかしたら半壊扱いになるのかもしれないです」  深刻な問題がまだある。全壊した物置が、歩道を塞いでしまっているのだ。もしかしたら、その撤去費用は相川さんの自己負担になるかもしれないのだとか。土地の面積が大きく、全壊した建物を撤去するには、簡単な見積もりでは500万円も掛かるという。地震保険にも入っていなかったので金銭的な余裕はない。それでも相川さんは明るい口調でこう言った。 「この先のことを考えると不安しかないですが、とりあえず家族は助かったし、頑張るしかないです」 <取材・文/今永ショウ>
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