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ゲームするだけで“1000円超”稼げる案件も…「ゲーム系ポイ活」に向いている人、ダメな人

ゲームを遊ぶだけでポイントが貰えるからくりとは?

喧嘩の花道

ポイ活としてプレイしている人も多いというヤンキーRPG『喧嘩の花道』

 では、なぜゲームをするだけでポイントが稼げるのでしょうか。簡単に言うと、ゲーム会社がお金を配ってでも人を集めたいから。広告代理店を通し、ゲーム会社から広告という形でポイントアプリの運営側に支払われた費用が、プレイヤーに配られているという図式が主だそうです。  ゲーム会社がプレイヤーを集めるメリットとしては、まずゲーム内CMの視聴数の増加が挙げられます。スマホゲームにはCMを見ることで経験値が増えたり、謎解きのヒントがもらえたりとゲームが有利に進むシステムが導入されているタイトルがあります。アクティブユーザーが多いということは、そのゲームが広告媒体として優秀という意味になります。  ゲーム内CMがないタイトルであっても、ミッションクリアのために課金してもらえれば、ゲーム会社にとってはプラスになります。SNSの口コミには「ポイ活のつもりが、面白くてつい課金してしまった」という書き込みもちらほら見られ、プレイの動機づけとしては少額のポイントでも有効であることが伺えます。そもそもスマホゲームは、プレイヤー同士がグループを組むチーム戦や、プレイヤー間での対人戦がゲームシステムに組み込まれていることが大半で、どれだけ中身がしっかり作られていてもユーザー数が伸びないと成り立たないという事情もあります。

ゲーム系ポイ活に向いている人とは?

 さて、この「ゲーム系ポイ活」、稼ぐには人によって向き不向きがあります。向いている人は、コツコツ毎日のゲーム内デイリーミッションがこなせる人。熱中するタイプでハマると1度に何時間もプレイするけど、やらない日は一切ゲームを立ち上げない……という人はログインボーナスのアイテムなどが得られず、攻略が難しくなるでしょう。  スキマ時間でスマホを触れる環境の人も向いています。スマホゲームはプレイ回数の制限のため、体力回復に時間制を導入しているものが多く、何時間かに1回ちょくちょくログインできる人が有利になる傾向があります。  逆に、「ゲーム系ポイ活」に向いていないのは短気な人。ゲーム内の動画CMを見せられるたびにイライラしてしまう……という性格だと厳しいでしょう。何度もタップしてレベルを上げたり、細かいクエストをクリアしたり。攻略サイトなども見ながら効率よく、辛抱強くプレイするのがミッション達成への近道。1~2週間頑張って100~1500円程度の収入なので、もともと「ゲームが好き」ということが大前提かもしれません。
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「ゲーム系ポイ活」が定着した未来
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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