仕事

“逮捕歴あり”の部下まで押しつけられ…45歳公務員の「悲惨な現実」。すぐ辞める若手の尻拭いをする毎日、残業は月60時間

中年の働き方が報われない理由とは…

なぜ中年の働き方は、これほど報われないのか。労働社会学者の常見陽平氏は、その理由をこう分析する。 「バブル崩壊後、“失われた30年”の長期不況の間、経営者は人材をコストと捉えていた。昇進・昇格・昇給などのロジックが見直され、非正規雇用も拡大した。また、ITの導入など激変する就労環境の整備に、企業は追われ続けてきた。その結果、中年の働き方の改善は後回しにされてしまった。一方、中年の下の世代は仕事がミスマッチなら転職に抵抗もなく、新しい働き方を模索する。これら多くの要素のしわ寄せが、中年にきていることは否めません」
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写真はイメージ

一般社員の約8割が「管理職になりたくない」と回答した調査結果も、報われない職場環境を反映している。 「出世の椅子は数少ない上に、ビジネスが複雑化・高度化して責任は増す一方。さらに、経営幹部と部下の板挟みで心身も疲弊する。年功序列で出世して仕事が減った上司と比べて、給料も目減りした感がある。夢がないから、やりたがらないのは当然です」 耐えるしかないのかと思いきや、常見氏は中年に光が当たりつつあるという。 「過酷な環境を生き抜いてきたキャリアや経験に価値を見いだす企業も増えている。年収や役職に固執しなければ、QOLが向上する職場と出合える転職は多くなりました」 救われない中年社畜 地獄の実態
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ミドル転職が活況!?中年にチャンス到来
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