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“逮捕歴あり”の部下まで押しつけられ…45歳公務員の「悲惨な現実」。すぐ辞める若手の尻拭いをする毎日、残業は月60時間

ミドル転職が活況!?中年にチャンス到来

では実際に、40~50代の中年の転職事情はどうなっているのか。ミドル世代専門の転職コンサルタントである黒田真行氏はこう説明する。 「労働人口の減少によって、10年前の転職市場で高く立ちはだかった“35歳の壁”は崩れつつある。企業側も40代、50代のミドル層に触手を伸ばし始めており、職場を替えるチャンスは確実に増えています」 ただし、今潤っている業界に飛びつくのは早計だ。 「慢性的な人手不足の中、従業員の扱いが雑な会社の将来性は乏しい。報酬がいいからと職場の風土や環境を軽視する人もいますが、心身を犠牲にすると結局長く働けない。一時的な年収よりも累積年収を重視する視点が大切。いかに精神的に健康に働けるかにも目を向けるべきです」 救われない中年が再起するにはどうすればいいのか。 「仕事の経験を再現性のあるノウハウに落とし込めているか。それを武器に年収交渉ができるかどうかがポイントです。『自分には何もない』とはなから諦めている人がいるが、それは自分を卑下しすぎです。5年以上も同じ職場にいたら、業務改善による効率化やコスト削減、売り上げアップなど、何かしらの成功体験を持っているはず。まずは、これまでのキャリアの棚卸しをお勧めしたいですね」 耐えしのぐか。収入を下げてもQOLを求めるか。報われない中年の選択は? 救われない中年社畜 地獄の実態 【労働社会学者 常見陽平氏】 科大学国際教養学部准教授。いしかわUIターン応援団長。『社畜上等!』(晶文社)など、著書多数
救われない中年社畜 地獄の実態

労働社会学者 常見陽平氏

【転職コンサルタント 黒田真行氏】 ルーセントドアーズ代表取締役。35歳以上の転職支援サービスや、40歳以上のキャリア相談サービスを提供している
救われない中年社畜 地獄の実態

転職コンサルタント 黒田真行氏

取材・文/週刊SPA!編集部
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