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「トー横で取材した子が亡くなり、小説の結末を変えた」橋爪駿輝と呂布カルマが歌舞伎町の闇を考える

「一回ハマるとなかなか抜け出せない」

トー横の深い闇呂布:たまに人が死ぬぐらいどうってことないっていうような態度ですよね。……そう考えると、問題はさらに根深いことに気づきました。きっと、社会での子供たちの優先順位が低いんでしょうね。 橋爪:悲しいですが、そんな気がしてきますね。さらにいえば、歌舞伎町のような刺激的な街は、一回ハマるとなかなか抜け出せないじゃないですか。若者ならなおさらです。  無知な子供を利用するような悪い大人も少なくないですし、居場所を求めてトー横に来ても、結果的に救いのない状態になってしまうんですよね。 呂布:なんでよりによって治安が最悪の歌舞伎町の中心で集まるんだよって思いますね。

「トー横」に強い思い入れがあるわけではない

トー横の深い闇橋爪:ただ、話を聞いてると、トー横という場所に強い思い入れがあるかっていうと、そうでもないんです。 「ここにいたい」というより、「ここにしかいられない」という感覚のほうが強かった。別の居場所があれば、多分みんなすぐそっちに行くと思うんですよね。 呂布:それなら、まずはトー横から遠ざける。家に帰れない原因があるなら、戻らないようにする。  補導もそうですけど、家に問題があったとしたら原因がある場に戻しても意味がない。そうなると、もう施設とかしかないんじゃないかと思います。
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「自尊心を身につけてほしい」
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