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Z李と草下シンヤが「闇バイト」をめぐって対談。リスクばかりの闇バイトよりも勧めたい“仕事”とは

 さまざまな闇バイトがあるが、この流れはいつから活発化したのか。 『地元最高!』などでリアルな不良文化を伝える編集者の草下シンヤ氏(以下・草下)と、自伝的小説『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』を上梓したZ李氏(以下・Z李)。  闇バイトを含む裏社会の動向を見続けている両人の刺激的な対談をお届けする。

スマホとSNSの登場が「闇バイト」を浸透させた

最新[闇バイトのヤバい]手口

※画像はイメージです

草下:スマホとSNSの登場が“人を使い捨てにする”闇バイトを劇的に浸透させたのは否めません。  1990年代……僕らの若かりし頃の闇バイト的な犯罪といえば、せいぜい窃盗。  最初はゲーセンの小銭、車を持つと大型テーマパークまで遠征して、自販機をバールでぶっ壊す。小銭の抜き方を地元のヤンチャな先輩から継承するんです(笑)。

闇金の出現と「闇バイト」

Z李:’00年代に入って闇金が出現したことがデカいかも。  飛ばしの携帯と板(銀行口座)、コマとしての人材が揃えば、ヤクザがいなくても犯罪が成立するシステムが確立された。出資法で闇金が潰されても、このスキームは今も生き続けてるよね。 草下:SNS以前の情報交換はもっぱら掲示板でしたね。 Z李:2ちゃん、ホスラブみたいなBBS文化。これも根強いんだよな。  それこそ一時期「したらば掲示板」で隆盛を誇ったのが、「パンダ金融」に代表される個人間金融。板を担保にカネを貸してくれるって、明らかに怪しいじゃん(笑)。  でも、闇バイトに手を出しちゃう人にとって、即金は何より魅力的なんだよな。俺のとこにも「今すぐ100万貸してくれませんか?」ってDMが来るから、よくわかる。
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Z李が「闇バイト」に応募する人に“伝えたいこと”とは
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