更新日:2024年03月16日 13:23
スポーツ

高木豊、里崎、片岡、岩本…「人気野球YouTubeチャンネル」仕掛け人は同一人物、その素顔とは

出会ったタイミングが「すごくよかった」

 K氏と出会った時のことを、高木氏はこう振り返る。 「(K氏について先輩から)聞いていたのは、学校の先生を辞めるっていう人間がいて、とにかく野球が好きだということ。『YouTubeチャンネルの制作スタッフとして採用しようと思っているのですが、一度会ってもらえませんか』と。ただ、野球が好きといっても、好きにもいろいろなタイプがあるじゃないですか。すごく好きだけど詳しいわけではなく、ただ野球を見ているだけとか…。そうだとしたら話にならならいなと思っていたのですが、話してみると割と野球を知っているし、オタクならではの深掘りもするし、何よりも野球に対しての熱を感じました。  その頃は、野球に詳しいスタッフがいなくて困っていた時期だったんです。渋谷の街に出て元甲子園球児を探したり、いわばYouTubeっぽい企画をやっていた時期はスタッフに野球の知識がなくても問題なかったのですが、野球を解説する今のスタイルへ移行していた時期だったので、スタッフに野球を知っている人間がいないと大変だなと思っていました。だから、彼(K氏)と出会ったタイミングがすごくよかったですし、縁ですよね

野球に対する熱量は誰にも負けない

 K氏の役割は企画立案やキャスティング、ロケ地の選定、クライアントとの打合せ、時には各競技のアスリートのYouTubeに関する相談業務など多岐に渡る。それも、高木豊チャンネルを含む4つのチャンネルを担当しているため、多忙を極める。ネタ出しに煮詰まることもありそうなものだが、企画力には誰にも負けない自信があるという。 「死ぬほど野球を見ているので、撮りたいネタが次から次へと思い浮かぶんです。『この企画を撮りたいんですが、できそうですか?』とネタが熱いうちに豊さんやスタッフにLINEで相談しています。豊さんに対して失礼かもしれませんが、自分の親父みたいな感覚で気軽に相談しやすいんです(笑)。それで『やろうか』となれば、すぐに撮って投稿します。  自宅では2画面で野球の試合やキャンプの様子を一日中ずっと見ていたり、解説者の話は一言も聞き逃さないぐらい集中して聞き、他のプロ野球OBのYouTubeチャンネルも片っ端から見ています。プロ野球だけでなくアマチュアの野球の情報も入念にチェックしていますし、気になるドラフト候補がいたら、全国各地の球場に足を運びます。ドラフトの時期にはスカウトの方々の近くに座り、各球団の熱の入り具合をチェックしつつ各球団の指名選を推察。そんな暇なやつが他にいますか (笑)? こんな野球オタクどこにもいませんよ」
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視聴者に喜んでもらうために日々奮闘
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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【高木豊チャンネル】
【Satozaki Channel】
【片岡篤史チャンネル】
【岩本勉チャンネル】
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