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「清原さんの収録で誰かの携帯が鳴って…」人気野球YouTubeの仕掛け人が語る、一番緊張した出来事

支えになった「片岡篤史からの電話」

 仕事で悩んでいた時期、片岡氏からの電話も支えになったと振り返る。 「僕は白黒はっきりつけたい性格なので、本当に仕事を辞めようとしていました。そんな時に片岡さんがずっと電話をかけてくださったんです。ちょうど僕が仕事を終える時間帯にかかってくることが多く、『お前が辞めたらあかん、なんかあったら俺が話を聞いてやるから』『お前が野球を好きで熱い男だっていうのは、みんなわかっとる。絶対に続けろ』と。  その後、片岡さんが中日ドラゴンズの二軍監督(現在は一軍ヘッドコーチ)になられて現場に復帰される際も、『豊さんをはじめ、みんなのチャンネルをお前が守り続けるんだ』と声をかけてくださって。本当に優しくて熱い方だなと思って……今振り返っても、感謝してもしきれません

考えずに行動することが大切

 プロ野球OBのYouTubeチャンネルを4つ手掛けているK氏。野球オタクという強みがあるがゆえ、『常にネタが尽きない』ということは前編で述べた通りだが、行動する上で心掛けていることもあるという。 「とある本に書かれていたのが『考えてから行動するのか、考えずに行動するのかで結果が変わる』ということ。考えてから行動してもダメなんだと。なぜかといえば、人の話を聞けば聞くほど己の判断が鈍るから、聞かずにやってしまった方が良い結果につながるというものでした。その考え方って大切だなと思って、常日頃から意識しています。  以前、里崎さんのチャンネルで『誰かとコラボ企画ができないかな』と考えていた時、板野友美さんがテレビに出ていたんです。『そういえば、旦那様が東京ヤクルトスワローズの高橋奎二選手だな。野球選手との結婚生活の秘訣は?みたいなテーマで動画を撮ったら再生回数が伸びるんじゃないか』と直感が働いたんです。高橋選手は龍谷大平安高出身なのですが、僕は同校出身の高橋選手の先輩や後輩に知り合いがいたのですぐに電話をして、『(高橋選手の奥様の)板野さんとのコラボ企画を考えていて、どうにかしてご本人と連絡が取りたい』とお願いしました。知り合いがつないでくれた結果、次の日には里崎さんと板野さんのチャンネルのコラボが決まったんです
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“即行動”がダルビッシュの出演にも結び付く
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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【高木豊チャンネル】
【Satozaki Channel】
【片岡篤史チャンネル】
【岩本勉チャンネル】
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