職場に配る“産休クッキー”にSNSで賛否両論、現役グラドルも「私は配らないなぁ」
いま、X(旧Twitter)で“産休クッキー”なるものが物議を醸している。
これは妊娠中の女性が産休に入る前に職場で配った「産休をいただきます。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします。」というメッセージ入りのお菓子のことだが、「かわいい」「私も産休に入るときに配りたい!」という肯定的な声も見られるが、全体的には否定的な声が多い印象だ。
そこで今回は実際に産休前の挨拶にお菓子などをもらった経験のある人に話を聞いてみた。同時に、全国の男女100人を対象にインターネット調査を行ってみたところ、驚きの結果に……。
まず、アリ派の意見はこうだ。
人材派遣会社に勤める桐生まきさん(37歳・仮名)は同じ部署であまり絡みのない後輩から産休クッキーをもらったそうだが、「普通に嬉しかったですけど。いったい何がダメなの?」と話す。
「SNSでバズったようなクッキー1枚ではなく、いろんな種類の詰め合わせでした。男の子が生まれるとわかっていたらしく、男の子の赤ちゃんのクッキーやサッカーボールのクッキーが入っていてかわいかったです。すごい手が込んでるなぁって」
桐生さんは後輩の妊娠を全く知らなかったようで「こういう発表の仕方もあるんだ!」と感心したようだ。
「私が出産したのはもう10年くらい前だから、本当に限られた上司にしか話さなかったんですね。出産してからたくさんお祝いをもらってしまって恐縮だったので、先にちょっとしたギフトを渡しておくのがいいかもなって思いました」
その後輩は部署で最年少、他の女性社員はみんな30代後半以上の子持ちだといい、産休クッキーの評判は良かったそうだ。
「特に50代のお局たちは喜んでましたよ。『休むんだからこれくらいしてもらわないとね』なんて言いながら笑っていました」
一方で、「私は反対ですね」と話してくれたのは、長澤麗香さん(29歳・仮名)。彼女も先日、産休クッキーをもらったとか。
「まさに同期の話なんですが『産休に入るので』とクッキーを配ってくれたのですが、職場がかなりピリつきました」
麗香さん自身は「特に何も思わなかった」そうだが、まわりは「微妙な顔をしていました」と話す。
「私の部署は妊活をしている人が多いんですよ。直属の上司は34歳の女性なんですが、妊活のために通院していて、よく会社を早退したりするので。オープンに妊活を頑張っていて、みんなも応援しているけど、1年以上経っても赤ちゃんができない。そういう人もいるなかで、笑顔で産休クッキーを配られてもなぁ……というのは思いました」
その妊活中の上司は「おめでとう」といって祝福していたというが、女性社員の中には「いたたまれない」「見てるこっちがツラい」という声も多かったんだとか。
その産休クッキーを男性社員から「これもらってくれない?」と渡されたという麗香さん。
「全然知らなかったんですが、彼の奥さんは2人目ができずに妊活しているらしく『家に持って帰ったらヨメがテンション下がりそうだから』といっていました。奥さんに配慮していて素敵だなと思った反面、妊活している人が意外と多いことに驚きました」
麗香さんは「妊娠はすごく嬉しいこと」だと前置きしたうえでこう話してくれた。
「私みたいな呑気な独身貴族は『クッキーありがとう』で済むんですけど、子供の問題はちょっとナイーブですね。大谷翔平もいってたけど、自分だけではどうすることもできない問題なので。かといって、せっかく妊娠して幸せな気持ちなのに、妊活してる人に気をつかって押し込めろ!というのも可哀想。正解がわかりませんね」
「いったい何がダメなの?」
妊活中の同僚がいるなかで「職場がピリつきました」

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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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