更新日:2024年06月19日 16:28
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一口も食べないまま電車へ…“駅そば店員”が遭遇した迷惑客。実は「冷やし=早い」は誤解?

駅そば店を”両替機”として利用するお客

駅そばで両替

※画像はイメージです

 忙しい時間帯で最も始末に負えないのが、「空気の読めない客」だ。たとえば、両替である。  筆者が働いている店の券売機は紙幣で使えるのは千円札のみ。5千円札と1万円札を使用したいお客には、金庫から両替用の紙幣を出して対応している。繁忙時にワンオペで働いていた頃はこの対応が調理時間にかなり響いたが、両替はこちらの都合である。仕方がない。  しかし、中には「両替お願い」と開店間もない時間に1万円札を差し出してきたのは白髪頭にスーツ姿の一見、会社重役風の男性。この紳士が1万円札を出してきたのは筆者が対応しただけでも3回目である。  この店の券売機が千円札しか使えないこと、繁忙時であること、ワンオペであることは知っているはず。大体、改札階に行けば駅の券売機でいくらでも両替やチャージができるのである。 「お前、3度目やぞ!」と声には出さなかったが、両替の千円札を数える筆者の顔は死球を食らったときの清原和博のような形相をしていたように思う。ただ、上には上がいたもので、1万円札を両替したにも関わらず、食券を買わずに特急電車に乗って行ってしまったお客に接したこともある。

満席のカウンターで持ち込んだ缶ビールを「プシュッ」

 このように、駅そばは敷居の低さゆえに「何やってもあり」だと勘違いしているお客の振る舞いを多く見かける。店員に隠れて口にしたのだろう、カウンターの下に駅そばでは扱っていないおにぎりの包装ビニールやアルコールの空き缶が捨てられていることなどはしょっちゅうだ。  店が満席の状況の中、外で買ってきた缶ビールを「プシュッ」っと開け、飲み始めたお客もいる。「申し訳ありません、持ち込みの飲食は勘弁してもらいますか」という対応でやめてはもらえたが、このお客、その後も意に介さず来店するのには恐れ入るしかない。 <文/ボニー・アイドル>
ライター。体験・潜入ルポ、B級グルメ、芸能・アイドル評などを中心に手掛ける。X(旧Twitter):@bonnieidol
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