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「櫻井翔になりたい」現役時代“全落ち”した偏差値40の浪人生が慶応大学に合格するまで

「自分は賢い」と勘違い

「自分は賢い」と勘違い

※画像はイメージです。以下同

「校内では割と上位だったから、『自分は賢い』と勘違いするようになりました。当時の母校は荒れていて、トイレからタバコの吸い殻が見つかることもありましたし、退学者も珍しくなかった。『ここにいたらまずい』と思うようになったんです。  さらに、同時期、中学校時代の親友からも影響を受けました。彼は進学校に行ったのですが、話を聞くうちに『勉強するのが当たり前』と考えるようになったんです。しかも、彼らの進路は『大学進学』一択で、『自分も大学に行くべきかも』と感じました」  勉強に前向きになって、初めて模試を受験することに決めたHiDEさん。しかし、結果は偏差値40程度でした。学校内ではできる方でも、全国レベルでは大したことがない現状。浮かれていた彼に現実が重くのしかかります。

努力むなしく、高3秋の模試でも偏差値40

 友人から影響を受け「最低限、日東駒専レベルの大学へ」と独学で頑張っても、結果はなかなかついてこない。金銭的事情で塾には通えませんでした。しかし、真面目に勉強した経験もなく、「何から始めればいいのかわからない」状態に。まずはネットや友人のアドバイスで「勉強のやり方」を探りました。  当時彼が採用していたのが、「少しずつ頑張る」こと。1日30分の勉強が苦痛で仕方なかったので、15分単位で少しずつ学習時間を伸ばしました。  確かに彼はできる限りの努力をしましたが、結果は非情なものでした。高3秋の模試では偏差値40を取り、成蹊大学、東洋大学など出願した大学にはすべて不合格。  周りは進路が決まった中、自分だけが社会に取り残される感覚があったといいます。絶望と孤独の中、何気なく聴いた嵐の『僕が僕のすべて』が彼の人生を変えました。
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嵐の櫻井くんみたいになりたい
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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