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「櫻井翔になりたい」現役時代“全落ち”した偏差値40の浪人生が慶応大学に合格するまで

元気をくれた嵐の櫻井くんみたいになりたい

嵐の楽曲に元気をもらった「ありのままを受け入れて再起を促す歌詞が、現実に絶望している僕を元気づけるようで、とても共感できました。この曲に勇気をもらったから、立ち上がることができた。  それでも、最後のチャンスであることはわかっていました。だからこそ、とことん上を目指したいと思った。慶應義塾大学を目指したのは、嵐の櫻井翔くんが慶応出身だったからです。彼のようになりたい憧れが抑えきれなかった」  確かに、現役時の受験結果は散々であったHiDEさんですが、一年間何もしないで手をこまねいていたわけではありません。勉強のやり方について情報を片っ端から集め、ミニマムなサイズで実験することを繰り返していました。  例えば、勉強する場所や時間帯、騒音のレベルなど、シチュエーションをひとつひとつ変えながら、自分に合った勉強スペースを探しました。その中から、自分に合ったものをだけを採用。無意識のうちに「PDCAサイクル」を回し続ける日々を送ります。

センター模試で慶応文学部A判定を獲得し、危なげなく合格

 彼は「何をやるかと同じくらい、何をやらないかが大事」と説きます。必要なことだけに集中して、必要のないことは切り捨てる。その見極めが重要なのだそうです。実際、慶應義塾大学の文学部入試には国語がないので、英語と日本史だけに集中したそう。  結果、センター模試で慶応文学部A判定を獲得。ここで手ごたえを感じた彼は勉強を続け、危なげなく慶應義塾大学文学部に合格しました。  入学後は大学生活を謳歌するものの、徐々に「自分の経験を発信することに価値があるかもしれない」と感じるようになります。YouTubeチャンネルを開設し、動画で勉強法を説きました。  そして、4年次には個人塾「ヒデよび」を設立。慶應義塾大学をはじめとする難関大学合格者を輩出し、「自分のやり方は間違っていない」と確信。塾の運営に注力するようになりました。 現在は、塾を中心とした教育事業を手掛けており、年内から来年にかけて新たなサービス「EtoS」を創業する予定だといいます。これらを通じて、金銭的、地理的な事情から塾に通えない子どもたちにも平等にチャンスが訪れるようなきっかけを与えたいと語ってくれました。  教育の機会平等を是正するようなサービスによって、より多くの子どもたちが主体的な進路選択をできるようになるかもしれません。今後のHiDEさんの活躍に期待です。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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