「最狂になるしかなかった……」ゆりやんレトリィバァ×長与千種、吉田豪に語った伝説の女子プロ団体の裏側とは!?
―[インタビュー連載『エッジな人々』]―
「主催者たちもどちらが勝つか賭けていた、“世界で唯一、賭けが成立するプロレス”」――。血しぶきの量だけ客が湧き、憎悪がほとばしった80年代の全日本女子プロレス。その狂乱の実態を生々しく描いたNetflixドラマ『極悪女王』が9月19日に配信される。今回は主演を務めたゆりやんレトリィバァ、演技指導を務めた元クラッシュギャルズ長与千種が特別対談を実施。この試合(対談)を仕切るのは、プロインタビュアーの吉田豪が迫る。撮影の裏側から、伝説の全女時代の逸話を、包み隠すことなくさらけ出す!

長与千種「ゆりやんはまさに名プレイヤー」
「撮影が始まったらすべてが杞憂とわかった」
――でも思った以上にダンプ松本さんになりきってましたね。正直、驚きました。
ゆりやん:うれしいです。まずプロレスの何から何まで、すべて長与さんとマーベラス(編集部注:長与が2014年に設立したプロレス団体)のみなさんに毎日教えていただいたんですよ。
長与:ホント杞憂だった。プロレスを題材にする映画やドラマってだいたい半分は代役さんがやるもんだったから、ホントにできるかなっていうのはあったんですけど。彼女たちが受身の練習を始めて、人を殴って……。
それって人生で初めてだと思うんですよね。殴られるっていうのも初めてで。でもスタートした瞬間から徐々に顔つきが変わっていった。
――ちゃんと予算も期間があるから、たっぷりと受身の練習できるのは大きいですよね。
長与:よく通ってましたね。だってホントにバスで来るんですよ? もう街の人たちがみんな「ゆりやんや!」って名指しするくらいの存在なのに。
ゆりやん:ハハハハハ! 毎日のように道場に行って、部活みたいに毎日電車とバスに乗って教えてもらって楽しかったです(笑)。ホントに練習生のような気持ちで毎日行ってました。
私もダンプさんの本を読んで映像を見て、いろんな資料を見せてもらったんです。でも、それだけでは及ばない気持ちの面とか、状況をまさにその場にいた本人たちにお聞きできた。それがホントにありがたくて。
全女はモンスターファクトリーだった
取材・文/吉田豪 撮影/尾藤能暢
※週刊SPA!2024年9月17日・24日合併号「インタビュー連載『エッジな人々』」より
―[インタビュー連載『エッジな人々』]―
1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。主な著書に『男気万字固め』(幻冬舎)、『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)、『サブカル・スーパースター鬱伝』(徳間書店)、『書評の星座』(ホーム社)など
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