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「消えろ!失せろ!」父の虐待と“吃音によるいじめ”に悩んだ青年が伝えたいこと

誰にも吃音を相談できずに大学中退

 高校時代は、父親からは言葉の暴力を受ける一方、学校生活では幸せな時期だったという。いじめにも遭わなくなり、友人もいて不良行為がありながらも無事に高校を卒業できた。  虐待されて育ったいずも氏は、親が望むように「いい高校・いい大学・いい会社」に進むことで、愛されるのではないかと思い、努力をした。その結果、私立大学の工学部に合格。父はいずも氏の大学合格を周囲に自慢するほど喜んだが、そんな大学生活にも吃音の影響で暗雲が垂れ込める。 「自分の吃音の症状を、人にうまく説明できませんでした。数学が苦手なのに、工学部に進学したことで、授業にもついていけなくなりました。学科試験も受けずに退学してしまいました」  当然ながら父の態度は豹変した。

職場でのコミュニケーションができない

匂宮 いずも『消えろ!』『失せろ!』『お前なんか何やってもできない!』と酒を飲んで怒鳴られることは日常でした。飯抜き、睡眠を妨害する。眠っていると父がいきなり入ってきて、ボコボコに殴られたこともあります」  いずも氏には18歳の時、「広汎性発達障害」の診断が下る。大学を中退した半年後から、自動車整備工場で働いたが、吃音が原因で職場でのコミュニケーションがうまくできず、孤立。19歳の時には、OD(オーバードーズ)で自殺を図る。命に別状はなかったが、実家に帰ると父からボロカスに言われたという。 「その時、母から『親戚宅に避難しろ』とお金を渡され、引っ越しました」
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イベンターとして吃音から回復
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ライター・原作者・あいである広場編集長。立教大学経済学部経営学科卒。「認知症」「介護虐待」「障害者支援」「マイノリティ問題」など、多くの人が見ないようにする社会課題を中心に取材する。文春オンライン・週刊プレイボーイ・LIFULL介護などで連載・寄稿中。『認知症が見る世界』(竹書房・2023年)原作者

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