仕事

「がんばらなくていい」には要注意。元自衛官が「仕事は攻めた方が楽に働ける」と語るワケ

攻めている側は自由に動くことができ、守っている側は攻めている側に合わせる必要がある

 ちょっと伝わりにくい内容だと思うので説明しますね。  戦術の基礎を学んでいたとき、「攻撃」と「防御」には本質的にそれぞれ特性があると教わりました。そのとき、攻撃と防御の考え方は、生き方や働き方にも通じるなと印象に残りました。教わったことを要点だけ述べると次のとおりです。  まず、攻撃は「自由に動ける」という特性を持ち、自分の期待する成果を得やすいと言われます。一方で、防御は「事前の準備などで劣っているところをカバーする」という特性があるものの、受け身になりやすく自由を失いやすいと言われています。  また、防御だけで目標を達成することは難しく、どこかのタイミングで攻撃に転じる必要があります。

一度守りに入ってしまうと、相手に振り回されて消耗してしまう

サッカー

※写真はイメージです(以下同)

 言葉だけではなかなか伝わりにくいですが、サッカーやラグビーなどのスポーツをイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。  ボールを持って攻めている側は自由に動くことができる一方で、守っている側は基本的に攻めている側に合わせる必要があります。  つまり、守りに入ってしまうと、ボールを奪って攻めに転じるまで、ずっと相手に振り回されて無駄に消耗してしまうのです。
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仕事をまわりから催促されると、期限や完成度を相手に合わせなければならない
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とある企業の危機管理屋。以前は幹部自衛官として、おもに師団司令部、方面総監部などに勤務。現在は会社員として働きながら、趣味の畑仕事や狩猟などを楽しむ日々を過ごす。一方で、転職をきっかけに自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にXで発信を開始。フォロワー数は17万人を突破し、投稿はネットニュースなどにも取り上げられるなど、人気を博している。著書に『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』、新刊『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』
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