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父が失踪、JKビジネスで学費を稼ぎ…壮絶人生を歩むセクシー女優の半生「毒親に育てられていなかったら、デビューは100%なかった」

就職でうつ病&アルコール依存症に。社会に適用できない悩みも

――なにがあったんですか? 最上:アパレル業界に就職したんですが、半年くらいでうつ病になっちゃって。それにアル中にもなっちゃったんです。会社に行く直前まで飲み続けて、ベロベロで出勤してバレたり。社会に出て、でも仕事がちゃんとできなくて、初めて「自分、全然ダメだな」って実感しました。もともと私、ADHDなんです。「ADHDだから仕方がない」なんて思ったことはないんですけど、やっぱり社会にうまく適応できない面はありますね。 ――でもJKビジネスの店長は、しっかりやっていたんですよね? 最上:それはなんて言うかな、結局JKビジネスの時は自分のやりたいようにやれる環境だったんですよ。それに私自身、JKビジネスのような仕事をバカにしている部分もあって、完全に真剣に働いていたわけじゃなかったんでしょうね。それが社会に出て、いろいろ言われて、自信がなくなっちゃった。当時は薬も大量に飲んでいました。 ――薬って、どんな薬ですか? 最上:睡眠薬とか。あと、咳止めの薬を大量に飲んでラリる、というのが当時流行っていたので、そういう薬です。そんな生活をしていたら、心も身体もボロボロになっちゃったんです。それである日、駅でいきなり倒れちゃって。その日から会社に行けなくなってしまいました。

働けないことを母に責められて「死のうかな」

最上一花――最上さんが会社に行けないことに対して、お母さんは心配してくれたんでしょうか。 最上:ずっと家で寝た切り、みたいな生活を続けていたんですが、そのとき母に言われたのが「あんたが働けなくなったら、いる意味がないんだから」という言葉でした。「生きてる意味がない」と言われた気がして、もう「死のうかな」と。 ――それはツラい話ですね……。 最上:それでずっと引きこもっていたんですけど、会社から傷病手当金を毎月20万円くらいもらっていて。家に入れる分は別にして貯金をして、そのお金で引っ越したんです。 ――引っ越して、ひとり暮らしを始めた。毒親のお母さんから、無事に逃げられたって感じですか。 最上:そうですね。
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「毒親育ちじゃなければ、一般的な幸せを手にしていたと思う」
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大学在学中に成人誌出版社で編集のアルバイトを始め、そのままアダルト業界に定住。大手AVメーカーの雑誌編集部を経て、フリーライターとして独立。好きなことを書きたいと思った結果、アダルトならなんでもありな文章を書きまくる生活を送っている
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