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朝の満員電車で、大声で電話する男性にイライラ…「静かにしてもらえませんか?」と注意したら“まさかの行動”に

混雑した電車内でハンズフリー通話する男性

電車 ある日、朝の混んでいる電車内で大きな声が聞こえてきたと話す川島智也さん(仮名)。 「若い男性がイヤホンをつけて電話(スマホでハンズフリー通話)をしているようでした。周りの音が聞こえていないのか、自分の声が大きいことに気づいていませんでした」 「昨日、あいつがさぁ」 「この前も同じこと言っててさぁ」  個人的な愚痴や文句を具体的に話しており、相手の名前や出来事まではっきりと聞こえていたという。 「内容が本当にしょうもないんですよね。おそらく職場だと思いますが、特定の上司の悪口です。私も元管理職なので、部下からそのように思われていたかと思うと聞いていられませんでした」  ほかの人たちも、その男性を見ていたが誰も注意をする様子はなかったそうだ。 「私はその声が気になって、『もう少し静かにできないのかな』と思いました」

勇気を出して注意したのだが…

 そのうち、男性が急に大きな声で笑いだしたという。その声で電車内が一瞬静かになり、隣の男性はため息をついていたようだ。 「みんな困った顔をしていましたが、やっぱり誰も何も言いません。それでも電話は続いていて、私は我慢できなくなり声をかけることにしたんです」  川島さんが「すみません、静かにしてもらえませんか?」と勇気を出して注意をすると、男性はビックリした様子でイヤホンを外した。そして、周りを見て「すみません」と謝ったのだとか。そして、またイヤホンをつけた。しかしその後、彼は驚きの行動に出た。

注意した相手が“まさかの行動”に

「少し静かになったと思いきや、私が電車を降りる頃には、声は再び大きくなっていましたね。私に注意されたことをもう忘れたんでしょうか……」  電車を降りても、男性の声が頭に残るほどだったようだ。 「まさかの行動に朝からイライラしてしまって、『電車ではマナーを守ってほしい』と思いましたが、それを言うのがなかなか難しいこともわかりました。次に同じようなことがあったら、もっとはっきり言うべきか、それとも我慢すべきか……。そう考えながら会社まで歩いたのを覚えています」  川島さんは思い出すたびに、「あのときもっと強く言えばよかった」と考えてしまうという。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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