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現役ホステスが見た、夜の街で横行する“上納システム”の実態。「イヤだ」と泣く女性を無理矢理…

「イヤだ」と泣かれたときは

「いやよいやよも好きのうち」なんてことは、「いやよ」と言っている本人ではなく、どうせ嫌がられているおじさんが言い出したことなのだろうけれど、イヤにはイヤ以外の意味はありません。ところが、「据え膳食わぬは……」となぜかキリっとした顔で挑んでくるおじさんがあまりにも多すぎます。  言葉の裏を読むのがあまりに苦手で、こちらの社交辞令や嫌味まであまりにも文面通りに受け取り「イケメンだとはよく言われます」「実年齢より若く見えるとはよく言われます」などと、ときはにかみ、ときに胸を張って生きているあなたたちおじさんは、どうして「イヤだ」だけは「イヤだ」のまま理解してくれないのでしょうか。  本当に愚かです。「イヤだ」と泣かれた時点でとどまるべきです。  ましてや、ホテルまで来たんだから、部屋まで来たんだから、「そういうことができるものだと思った」なんてことが、泣いて嫌がっている人を力づくで犯しても良い理由になんてなるわけないでしょ。  ですが、「部屋まで来た時点で同意なんだ」とする声が多いのも事実です。ならば、男性というのは言葉が通じない上、腕力だけは数倍あるバケモノだと認識しておく必要があるでしょう。「男はオオカミなのよ」という歌があるけれど、狼だとちょっとカッコ良すぎるので、ゴリラとかにしておきましょう。

憧れと現実

  みずえちゃん 今回は、「夜の街で横行する上納システムの実態」についてお話しました。当時80代のお爺ちゃんというのは、欲求を抑制しないことを社会に許容され続け、なんならそれが男らしさであるとさえ教育されてきた人たちです。  そんな人たちのおかげで、我々の様な乳デカお酌係りがお酌してヘラヘラしているだけにしては高すぎるギャラをもらえるわけでもあるので、世の中ってうまくできているもんです。男たち、ありがとう。  憧れた世界はキラキラというよりは、ギトギト?テカテカ?中年男性のおでこってこんなに光るんだって毎日感心しています。   <文/みずえちゃん>
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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