究極の接待は手料理でのおもてなし「食べ物で距離は確実に縮む」
◆仕事にも出会いにも繋がる、絶対に忘れない究極の接待術
’90年代に国内初の個人向けISPを創業し、現在はSOHOから巨大規模に至る幅広いシステムに対応したサービスを提供するダンボネット・システムズなど複数の企業を経営し、年商5億円に達する実業家、尾崎憲一さんは並々ならぬ食へのこだわりを持つ。
「出張で来た取引先の社長を浅草の歴史ある名店に接待したところ、『さすが尾崎君らしいね、という店を楽しみにしていたのに幻滅したよ』と言われたことがあった。社長たちは老舗の名店を期待してたわけじゃなかったんですよね。それから100軒、『大将はオフの日、どこで食事するんですか?』と聞いて、食通の人たちをうならせる店はこういうところなんだというのが見えてきた。
確かに、仕事を発注していただいて納品して保守・サポートして満足してもらって徐々に構築していく信頼も大事だけど、それってすごい時間がかかる。商談や入札では実績を書けと言われても、そもそも実績がないからベンチャーなんです。“食”はその差を埋めてくれることを学びましたね」
食べログがある時代、どんなに背伸びしていい店に行っても接待にならないし、一見さんお断りや女のコのいる店に行く日本式接待の限界も感じたという。
「そんなところに行っても思い出に残らない。何か個性的な“尾崎流接待”はできないかと思ったとき、接待するんじゃなくてキッチンやクルージングをしながらオレが作ろう、と。そもそも店じゃない(笑)。こんな接待を受けたことがある人なんていないですよね」
尾崎さん自身が手料理を振る舞う究極の接待を“おざ平”と呼んでいる。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=877562
「毎日接待を受けてるような人でもここは絶対に忘れない。ここにマイ包丁を置いて、自分で釣った魚をさばく人もいるし、『燻製を作るのが趣味だから今度持ってくるよ』と言ってくれて次に繋がったこともある。
食べ物は絶対みんなに共通していて、一気に距離が縮まるんですよね。ビジネスにならなくても、ここ“おざ平”で出会いが生まれてみんなが仲良しになる。それだけでも十分素敵じゃないですか」
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