ハリウッドザコシショウが「女性がいる飲み会には行きません」と断言するワケ。下積み時代の“妻との思い出”も
「本当にやりたいお笑い」でないことはお客さんにもバレる
――確率論で選んだ、と。
ザコシ:僕、結構戦略的なんです(笑)。昔、ビジネス誌でこの戦略について取材されたこともあります。その記事をケンコバに読まれて、めちゃくちゃいじられましたけど。
でも、思いません? 僕がケンコバと同じようなボケをしても、ネタをやっても、絶対にウケないし、彼には勝てない。
だから自分の強みを生かし、自分が好きなお笑いで勝てる戦略を考え続けた結果、いまがあると思います。
――勝つには“好きなお笑い”であることも重要だと。
ザコシ:その通りです。実際、自分が本当にやりたいと思っている“体重の乗ったお笑い”をやらないと、お客さんにもすぐバレます。
「あ、ザコシ、このネタを楽しんでやってないな」って。最近の若い芸人は学歴が高くて頭もいいから、論理的に突き詰めたネタが多い印象がある。
そのお笑いが好きで勝負しているなら問題ないけれど、ただ売れるための“やりたくないネタ”は続かないし、うまく表現できないだろうから結果、つまらない。
僕はキャイ~ンさんや錦鯉みたいなキャラが濃い漫才師が好きだから、余計そう思うのかもしれませんが、キャラ重視の漫才師が増えたらもっと面白いのにな、と思います。
お笑いの障害になるものは徹底排除
――発言がストイックですね。
ザコシ:いや~、恥ずかしいな(笑)。でも、僕は、一生お笑いがやりたいんです。だから、徹底的に分析するし、戦略も立てる。
日頃から、お笑いを続ける上で障害になる要素は、全部つぶします。たとえば、自動車事故を起こしたらこの仕事ができなくなる可能性があるから、自分では運転しない。移動はいつもタクシーです。
あと、最近は珍棒で問題を起こす人も増えているじゃないですか。不祥事でお笑いができなくなったら本当に困るので、僕は女性がいる飲み会には行きません。
その覚悟で、お笑いをやっていますから。
――生涯現役と。
ザコシ:芸人は一生続けたいですが、10年後はもうヨボヨボですよ。いまですら、会話の途中で反応が遅れたり、固有名詞が出ずに「あれ」「これ」「それ」しか言えなかったりするので、衰えを感じます……。
20年後? 仮に生きていたとしても、頭が回らず、つまらなくなっていて、お笑いはやめさせられているかも。そうなる前に、お笑いでやりたいことは全部やっておきたいです。
【Hollywood-Zakoshisyoh】
1974年生まれ。静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身。『R-1ぐらんぷり2016』優勝。’21~’24年にかけて、同大会審査員を4年連続で務める。SBS(静岡放送)『冠ザコシの冠冠大冠』、YouTubeチャンネル「ザコシの動画でポン!」などネット上でも多数活躍中
取材・文/藤村はるな 撮影/尾藤能暢
―[インタビュー連載『エッジな人々』]―
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