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「エンタの神様」「あらびき団」で活躍した57歳芸人の今。月の収入は100万円から7万円に…

「ガッポリ建設」結成秘話。ワハハ本舗の社長から「天才だ!」

 同時期、現在の相方である室田稔さんも落語家を志していたが、あまりハマっていなかったという。そんなとき、たまたま2人で一緒にやってみたコントが大ウケ。まだ「ガッポリ建設」というコンビ名も決まっていない状態から、深夜番組のオーディションに合格した。 「なんかガッポリっていいじゃんみたいな感じで。最初は『ガッポリ組合(仮)』とかもあったなぁ。若いからイージーなのよ、全てが」  お笑いブームが来る前だったことから、事務所に所属することは簡単だったんだとか。 「いくつか事務所をまわっているときに、ワハハ本舗に行ったの。そしたらさ、社長(喰始さん)が俺を『天才だ!』って大興奮しちゃって、所属することになったの」  本人は「俺はそんなことを言った覚えがない!」と否定しているようだ。ともあれ、所属から1年で大人気番組「エンタの神様」(日本テレビ系)への出演が決まる。

「エンタの神様」に出演するも、視聴率を4%下げて…

「俺らってインパクトあるでしょ? 1回出たら、他の奴らが5回出たくらいのインパクトだったと思うよ」  ガッポリ建設のネタは会場でウケていたのだが、なんと「俺らが出ると視聴率が4%も下がったんだよ」と話す。 「笑いは起きているのに、俺らで視聴率が下がって、むしろCMの方が視聴率が高かった(笑)。陣内智則さんとか、コウメ太夫、桜塚やっくんとかは必ず視聴率が上がって、俺らは必ず視聴率が下がるみたいな。それでクビになっちゃって」

パンダの格好をしてゴロゴロするネタで月収100万円に

パンダーズ

パンダーズ(提供写真)

「エンタの神様」に呼ばれなくなり、収入がキツくなったという。そこで救ってくれたのが「あらびき団」(TBS系)だった。 「相方と2人で『パンダーズ』っていうパンダのモノマネをしたのが、東野(幸治)さんにハマったのね(笑)。パンダのモノマネなんて、普通に考えてありえないでしょ? ただおじさん2人がパンダの格好して、笹の葉くわえてさ、ゴロゴロしているだけなんだから」  予想以上に「パンダーズ」は大ヒット。月収100万円を超え、ガッポリ建設は上り調子だった。しかし、そんなタイミングで東日本大震災が訪れた。
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震災で「世の中の風潮が変わってしまった」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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