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「エンタの神様」「あらびき団」で活躍した57歳芸人の今。月の収入は100万円から7万円に…

食っていくために「本気でギャンブルを始めた」

パチンコ屋

店に吸い込まれていく小堀さん

 昔からギャンブルは大好きだったようだが「勝つためにはやってなかった」そうで、仕事が枯渇してからは「食っていくためにギャンブルを始めた」と話す。普通に働けばいいのに……。 「昼はパチスロ、夜はギャラ飲みにふけったね。昔はさ、パチンコ屋がオープンして最初の2週間は絶対に出たのよ。だから早起きして茨城とかまで遠征したり」  本業では遅刻をするのに、パチンコの遠征では「寝坊したことがない」と豪語する。ここまでくると、話を聞いていて気持ちが良くなってくるから不思議だ。  そんな芸人とは言い難い生活をしていたところ、まさかの「ザ・ノンフィクション」から出演オファーがきたそうだ。

“芸人”という職業に救われた

 小堀さんの放送回は大反響を呼び、放送直後はGoogleで「小堀」と検索すると、真っ先に「クズ」と出てくるようになっていたそうだ。 「2丁拳銃の小堀(裕之)さんと俺が2大クズみたいに出てくるから、笑っちゃうよね。でも全てネタじゃなく本当の話。本当にザ・ノンフィクションはノンフィクションすぎて、大変なんだけど、俺なんかを取り上げてくれて感謝している。なんだかんだ撮影は楽しいし、誹謗・中傷もすごいけど、オンエアを見た芸人仲間から『面白かった!』って言ってもらえると嬉しいよね」  たくさんの苦境を乗り越えてきた小堀さんだが「芸人を辞めるつもりはない」と、真面目な顔で語る。 「どんな状況になっても芸人は辞めない。この仕事があったから、俺が“人”としていられるというか。“芸人”という職業がなかったら怖いよ。  なによりテレビに出ると信用が生まれて借金しやすくなるし、ギャラ飲みのオファーが増える。最高だよ!」  最後まで「クズ節」でまとめてくれた小堀さん。クズなのにどこか憎めないところが彼の魅力だろう。 <取材・文・撮影/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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