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ドバイなのに“時給200円”で働かされた19歳日本人男性の怒り「逃亡対策のためパスポートを没収」低賃金労働の実態を暴露

時給換算すると「約200円」だった

さらに、契約書には違約金80万円が記され、実際の労働時間は12~13時間に及んだといいます。 年末年始には昼12時から夜中1時まで。平日、休日にかかわらず実質9時間の労働が続き、時給換算すると約200円という低水準でした。 「また、3日以上休むとマネージャーとの面談が必要となり、1週間以上の休暇は強制帰国の対象となりました。渡航当初はこれも経験の一つ。ここから現地就職へのステップにできればと思っていましたが、その淡い希望はすぐに崩れていきました……」

食生活の乱れ、徐々に体重が減少していく

ドバイ 低賃金

中東やアフリカで食べられているファーストフード「シャワルマ」

みちるさんの住居は日本人、韓国人、フィリピン人の5人で狭い部屋をシェアするというものでした。 給料が月8万円という低収入のため、食費を抑える必要があり、毎日の食事は主にケバブに似た「シャワルマ」やカップラーメン、タイ米を使った自炊が中心。 「職場周辺にはハンバーガーショップもあったので、そこで食事を買うこともあり、食費は月に2〜3万円で抑えられました。しかし、3か月で10キロ痩せてしまい、自分がどれほど不健康な生活を送っていたかを痛感しました」(みちるさん) 当時の月収はわずか8万円。 住居は会社負担でしたが、2ベッドルームを5人でシェアしていたため、プライベートな空間はほとんどなく、落ち着ける環境ではありませんでした。水道光熱費や交通費は会社負担でしたが、それが生活の快適さに直結するわけではなかったのです。
ドバイ 低賃金

みちるさんが自炊していた食事

「食費に月3万円ほどしか使えなかったため、贅沢はできませんでした。お金を使ったものと言えば、Apple Watchの購入費用くらい。日々の楽しみはほとんどありません。もちろん、洋服は日本から持ってきたものを使い回しており、新しい服を買う余裕もありませんでした。流行や季節に合わせた服を揃えることもできず、気分転換もできませんでした」
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逃亡対策としてパスポートを没収される
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海外不動産投資家・海外移住コンサルタント。1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数約6万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。

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